レッスン20
面子候補不足、つまり5ブロックを揃える段階の孤立牌同士の選択についてはあらゆる戦術書に記載されています。確かに孤立牌の処理はほぼどのような手牌でもすることになり、配牌の段階なら面子候補不足であることが多いですから、指針を押さえておくこと自体は必要です。
しかし、この辺りは特別意識せずとも正着を打ちやすく、仮に多少ミスしたところで結果にはあまり影響しません。また、5ブロックが既に揃っている段階ではまた変わってきます。面子候補が揃ってからの打牌選択の方が結果に影響しやすいので、ミスをしないに越したことはありませんが、正直なところ結構適当でも構いません。
レッスン21
面子ができる組み合わせは、リャンメンはカンチャンの2倍ですが、面子のできやすさ(確率)については、カンチャンの2倍にまではならないように、孤立牌についても面子ができる組み合わせが3倍であっても面子のできやすさは3倍にまではなりません。
見た目の数字と確率とは一致しないことが多いので、見た目の数字を把握する必要は特にありませんし、下手にこだわってしまうと正しい感覚を構築する障害になりかねません。
「良形ができる枚数が多い浮き牌を選ぶ、出来やすさが同程度ならスジカブリは落とす、(レッスン22の話になりますが)順子に近い牌は残す」と押さえておけば十分でしょう。
レッスン22
p102中段の牌姿は既に面子候補が足りています。面子候補の中で最も弱いのはのカンチャンですので、このカンチャンより強い面子候補を作らない浮き牌を残すメリットはあまりありません。これならリャンカンができる残しが明確に有利です。明確とはいえ結果にはさほど影響しませんが、一応押さえておきたいところです。
面子候補不足の場合も、私は基本的にリャンカンができる浮き牌を残すのですが、このあたりは上級者でも見解が分かれます。例外形が多く、リャンカンができる方を残した方が仮に有利だとしてもほとんど差がないのが見解が分かれる理由でしょうか。
「もっと勝つための現代麻雀技術論」第74回、あるいは麻雀本レビュー第3回「スーパーデジタル麻雀」編その3でも取り上げておりますのでそちらを御参照下さい。