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ネマタの戦術本レビュー第286回「鉄押しの条件  著:独歩・かにマジン・しゅかつ・平澤元気 その7」

ネマタの戦術本レビュー第286回「鉄押しの条件 著:独歩・かにマジン・しゅかつ・平澤元気 その7」

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鉄押し15 

 親の押し引き基準について、具体的にはこちらを御参照下さい。

 より広いケースの押し引き表(面前限定) - とりあえず麻雀研究始めてみました

 子の押し引き基準と比較すると明確に押し有利な領域が増えています。現状は無筋456であっても押します。

 「親番にこだわる必要はない」という風潮に関しては、「親番を続ける(連荘)ことにこだわる必要はない」という言葉が拡大解釈されてしまったことが要因と思われます。

 連荘があるかどうかで判断を変えることはあまりありませんが、親は子と比べて打点1.5倍、親に放銃することがないので放銃失点が低い、被ツモによる失点2倍なので、押し引き判断に関しては親かどうかで大きく変わります。

 とは言っても、1シャンテンから押せるかどうかの判断において最も重要な要素は、手牌と残り巡目にあります。初心のうちは特に、細やかな基準より簡潔な言葉にとらわれがちです。「親だから」という言葉が先行すると、手牌の価値を考慮して判断するという最も重要な基準が抜け落ちてしまいます。そのような傾向があったからこそ、昨今の戦術論ではまずは手牌ありき、親番にこだわる必要はないという立ち位置で書かれてきたのではないでしょうか。

 逆に言えば、手牌の価値を考慮するという基礎が身に付いた段階であれば、他の要素にも目を向けていくことが上達のうえで重要です。昨今の戦術書で学ばれている方であれば、初心の段階は既に卒業したと言っても問題ありません。利用できる局情報を少しでも増やしていきましょう。

鉄押し16 

 本書で言及されている通り、リーチ者がテンパイする前に完全1シャンテンであれば、先にを切ってドラ絡みの面子候補を固定することになるので待ちではないことなります。

 その分は通常無筋よりは若干通りやすいと言えますが、例外がかなり多いため筋ほど安全になるとは言えません。よって東家が押していなくても、基本は降りとみます。

 東家が既にダマテンである可能性はそこまで高くないとみますが、仮にダマテンだとすると、リーチ者の現物待ちになる待ちはいかにもあるところ。他の待ちなら追いかけリーチを打たれることが多いのですから、テンパイ率がそこまで高くないと言っても、が放銃牌になること自体はレアケースとまでは言えないでしょう。

 打で回す手もありますが、リーチ者に大体通る牌とはいえ、を切ると2シャンテン。筋19程度の牌でも押し有利と言える手牌ではなくなるので、ここではを中抜きしてベタ降りが無難と判断します。

 実戦で押し過ぎてしまう要因でよくあるのが、リーチ者との1対1と思い込んで他家の動向を見落としてしまうことです。テンパイ者は1人でも他に押している他家がいるとなると、押した場合のアガリ率も、降りた場合の被ツモ率も下がるのですからより降り寄りになると言えます。明確なテンパイ者ばかりに気を取られて、残り2人が押しているかどうかの確認を怠らないようにしたいものです。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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