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ネマタの戦術本レビュー第348回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その21」

ネマタの戦術本レビュー第348回「麻雀 定石「何切る」301選 著:G・ウザク・福地誠 その21」

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 Q181~183

 メンツはメンツ候補より優先して残すのが原則であると押さえていれば、Q181の手から打とするようなミスは無くなります。

 ツモ時にノベタンだと端寄りので三色が崩れるので、先切りでスジ待ちを作る打も有力そうですが、今回はアンコにくっつく変化でもノベタンが残っている方がよくなるので変化重視としました。
 Q182は「メンツ候補は奇数枚に受ける」観点から打の方が手広くなりますが、大差ないので234三色になる受け入れが多い方がよいです。単に形で覚えるより、「よりよい受け入れ優先」を意識します。Q183は他に単独トイツが無く変化をみるメリットも薄いので雀頭固定有利。何となくリャンメン固定の前に、どこが雀頭になるかを把握しておくことが重要です。

 ノストラダムスが話題になった頃はまだ小学生でした。全く信じていませんでしたが、本当に世界が滅んでしまえばいいのにと思っていた程度の厭世主義者でした(笑)

 Q184〜186

 トビトイツからイーペーコーを作る場合もあります。他に悪形メンツ候補が無い場合はトビトイツをほぐすことになりますが、そうでなければむしろ残すことが多い形です。Q185は567三色があるのでより。Q184は一見345三色の方がありそうですが、引きでシャボが残った場合は基本即リーチを打つので、テンパイしたら即リーチを打つこと前提なら、手順がかなり限られるとはいえ567三色の方が有り得ます。ただ、実戦では待ちがかなり苦しい等何らかの理由でダマ→手変わり三色の可能性もありますし、いずれにせよ滅多に起こらない変化なので特に気にする必要はありません。

 Q186は仮に打としてを引いた所で、悪形三色よりは待ちリーチの方がよいので三色を見切ります。

 うちの親はここ数百年もすれば人類は滅びると言っていました。仮に今から滅びかけたとしても数百年では全然足りないんですけどね(笑)

 Q187〜189

 Q187は単独トイツがないので受け入れでは雀頭固定が広いですが、リャンメントイツ形の浮き牌+雀頭を作りやすいメンツ候補の形にできるのでメンツ候補固定。一方Q188は、を残しても変化は通常の3〜7浮き牌を残すのと大差無く、567三色への変化も失うので雀頭固定とします。

 リャンメン固定はよくある選択ですが、悪形を固定する選択は手変わりしてもよりよい手になりにくいので使用頻度は低いです。しかしQ189のように、悪形残りでも567三色のメンツ候補が揃っているのであればリャンメン固定に近いのでリャンカンをカンチャンに固定することもあります。

 麻雀の流れ論や未確認生物の話であれば、例え信じていたところで大した実害はないので笑い話で済みますが、世の中にはもっと質の悪い、しかも勉強熱心な人ほど引っかかりやすい嘘もあります。そのような嘘を信じ込んでいる人を身の回りで見かけるのは正直心が痛みます。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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