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ネマタの戦術本レビュー第398回「ゼロ秒思考の麻雀 著:ZERO その8」

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 http://epsilon69399.blog20.fc2.com/blog-entry-894.html 鳴くかどうかが微妙になる手牌に関しては、どこから鳴くかによって分岐点が結構変わるということは実はシミュレートによって示されています。これまで考慮されることが少なかったこともあり個人的にも意外な結果です。
 63ページの手牌についてはもメンツ候補とみなせば実質メンツ候補オーバー。そうするとトイツもアガリを目指すうえで急所というほどでもないので、高打点のアガリを目指して序盤はスルーする手も有力そうです。そうなると下家から鳴くが上家からスルーというのも案外合理的と言えそうです。
 
 今回はもメンツ候補とみなせるので序盤はを2枚ともスルーする手もありそうですが、仮にが赤ドラでなく、1枚目のはスルーしたというのであれば、同巡2鳴きになるとしても2枚目のは鳴きます。1枚目はスルーするかどうかが問題になるのはメンゼンでも比較的テンパイしやすい手で、2枚目までスルーすると(役牌の1翻がつかなくなる、または役牌と何かのシャボのアガリやすい待ちに受けられなくなるため)手牌の価値が大きく下がる手であることが多いです。よって、「2鳴きがばれたくないから1枚目から鳴く」という判断は合理的ですが、「2鳴きがばれたくないので2枚目もスルー」という判断は損であることが多いことには注意しましょう。

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 打 メンツ候補オーバーの手で、何かポンした場合に役牌が残っている方がトイトイで高打点が狙える分有利なので役牌は残します。しかしピンズホンイツにはしないので、重なった時に多少鳴きやすいという理由でリャンメンから外すほどではないとみます。

 この手からトイトイを意識せずに役牌から切り出す打ち手よりは、トイトイを意識できてリャンメンから外す打ち手の方が実力で勝るということは確かだと思いますが、何を切るのが最善かという観点では、トイトイも見つつ安手テンパイになればそれでよしとするカンチャン落としに分があるのではないでしょうか。いきなりリャンメンから外さない方が他家からトイトイが警戒されにくいというのもあります。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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