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ネマタの戦術本レビュー第420回「大きく打ち、大きく勝つ麻雀 著:近藤誠一 その9」

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変化を見こして手を進める

 p82 既に高めのシャボ待ちにはなるので、リャンメン、平和変化をみるメリットはあまり大きくはありません。ただし受け入れのロスも2枚のみ。サンメンチャンや一通、イーペーコー、ドラ使いといった強い変化が複数見込めるピンズの浮き牌は残します。

 なお、を残してピンズでリャンメン以上のメンツ候補が出来た場合、平和をつける代わりに打としてを仕掛けてよりアガリやすい手組を残す選択もあります。

 個人的にはこのようなケースは目先の打点優先でを切ることが多いです。サンメンチャンが出来た場合はメンゼン限定でもテンパイしやすいからなおのこと切りが優勢と言えます。

 リャンメン止まりでもより優秀な変化が残るのでほぼ打としますが、打点がそれほど必要ない(なおかつなるべくダマにしたいほどリーチのリスクを考慮するほどではない)局面で打も選択肢として押さえておきたいところです。

 p84 その4でも取り上げましたが、ドラならツモは打に分がありそうです。タンヤオチートイツよりメンタンピンが勝るのでここでチートイツは見切ります。p86 チートイツテンパイより優秀なテンパイ形にするために変化が何手も必要なのですから、やはりチートイツ1シャンテンは維持すべきことが分かると思います。

 p88 この手のテンパイ崩しは、打として雀頭のくっつき1シャンテンに受けることが多いです。しかし今回はマンズが雀頭になりやすく、雀頭を落とせばタンヤオがつくことからヘッドレスに受ける打が候補に上がります。

 を引いた場合に更にタンピン、三色への手変わりを狙うのはやりすぎです。手変わりが豊富といっても、大半の手は多少手変わりが減るだけでリーチ優位になるので、それなりの手変わりをしたならもうリーチしましょう。

 p90 端牌トイツ落としが良形や役有りテンパイの可能性が高いことは押さえておく必要がありますが、テンパイが遅れて河が弱くなったところでリーチ判断が変わるとは考えにくいので、「更に重要」な内容と言えるかは疑問が残ります。押し返されるならその分アガリのチャンスも増えるので、一概にデメリットとも言えません。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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