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ネマタの戦術本レビュー第452回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その4」

ネマタの戦術本レビュー第452回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その4」

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第1章テーマ7

 メンツが1つもなく手役のメンツ候補が揃っていない形。鳴きがきく手役をつけることが最も活きる形。役に絡まないメンツ候補より役絡みの浮き牌を残します。

 役に絡まないといってもリャンメンまで落とすかどうかは手牌次第ですが、Q7はを残した方がアガリやすいと言えるメンツができるツモはくらいなのでリャンメン落とし。練習問題1はソーズでメンツが出来た場合も染めるよりは字牌を切っていった方がアガリやすいので打とします。も役牌であればツモ以外はロスにならない打でしょうか。

 練習問題3は既に手役のメンツ候補が揃っているので打。言われれば簡単ですが、「少しでも手役がつけやすいように」と考えてしまうと見落としがち。「手役の種類」ではなく、「手役がつく受け入れ」が多くなるように打ちます。

テーマ8

 42p文中の牌姿について。9巡目のメンゼン限定完全1シャンテンのアガリ率が30%程度。半分程度の確率でリャンメンテンパイが残る鳴きがきく1シャンテンについては10巡目でもアガリ率が30%程度ありましたが、打として良形テンパイになるのはツモチーのみなのでそれよりは下がると予想されます。待ちの強さや他家からの鳴きやすさ次第というところでしょうか。打についてもそれほど悪いというわけではありませんが、がチー出来ることよりはをツモる可能性の方が高く、をツモることよりはをポン出来る可能性の方が高いので、悪手とまでは言えずとも最善手になることは少なそうです。

 メンゼン限定なら完全1シャンテンに受けられるケースでも微妙なのですから、鳴きがきく手役をつけることが活きやすく、メンゼンで進めてもリャンメンテンパイになるとは限らないQ8の牌姿であれば打に分があると言えるでしょう。

 練習問題1については平場ならツモなら打点的に即リーチよりもを落としたくっつき1シャンテンの方がよい(ツモなら打でも456三色テンパイ)ので打。問題2についてもツモトイツ落としが勝るとみて打とします。アガリ率だけならと何かのシャボでリーチした方が高いというのがポイントです。

 参考:ブログ「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「2367からのチーテンその2・完全一向聴」「両面VSドラシャボ

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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