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ネマタの戦術本レビュー第570回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その10」

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Q20

 打リーチの和了率が4.9%とありますが、おそらく44.9%の誤植です。ドラを切るリスクがあるとはいえ、南家と僅差なら即リーチすべきでしょう。

 今回はリーチ棒を出すことで満貫ツモ条件が満貫出アガリ条件になるというだけでなく、ドラをポンされた相手に振り込んでもリーチしていると2着に落ちてしまうので流石にリーチは控えるべきです。

 ただしテンパイ外しと打ダマはほぼ差がありません。ダマなら北家西家に満貫振り込んでもトップなので、北家西家が鳴くようなら鳴かせ得です。南家にポンされるのは損ですが、がトイツということはリーチツモでも逆転条件を満たすのでを止めてアガリ損ねたための逆転もあります。

 ただ、親なので流局でもトップ確定であること、西家に万一の跳満放銃(赤2枚やホンイツ、この点数状況でもが鳴けなかった時のためのホンイツ移行は有り得る)もあるので、を切った方がよいといえるのかは判断が難しいです。順位でほとんど差がついていないのも、「いずれにせよトップで終われることが多い」ためでしょう。このあたりの優劣をどのように比較すればよいかも今後の課題と言えそうです。

 なお、テンパイ取らずは打としていますが、ツモ平和テンパイになれば今度はを切る手も出てくるので、一応打の方がよいと思われます。

Q21

 「南2局までは局収支重視」と言われることもありますが、ダマ40符3翻で10巡目となれば局収支でもリーチが大差で有利というわけではありません。それなら南1であっても、「トップ目なら和了率重視」と考えます。ダマ2翻ならリーチ有利でしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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