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ネマタの戦術本レビュー第749回「セット麻雀必勝法 著:H坂 その1」

ネマタの戦術本レビュー第749回「セット麻雀必勝法 著:H坂 その1」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!
  • 鳳南研究所の麻雀ウォッチ記事はこちら

第1章 1

 麻雀を打っていて勝ちたいと思わない人はいませんが、強くなりたいと思っている人は案外多くなく、実行している人となればむしろ少数派です。自主的ではなく、友人から誘われて何となく麻雀を覚えた人なら尚更です。
 だからこそ、正しい方法で正しい戦術を学べば、少なくとも仲間内のセットなら勝ち組になることは難しくありません。本書にある通り、勝ちたいならまず収支をつけて、自分がいかに負けているかを自覚することが大事です。負けが大きければ大きいほど、それだけ強くなれる余地が大きいと思えば、戦術を学ぶうえでの励みにもなります。

第1章 2

 麻雀初心者の方には、「リャンメンに受けられるケースを見落としてしまう」方が結構いらっしゃいます。+雀頭からを切らずにを切ってしまうというように、メンツが組合わさるとその手のミスが増える傾向にあります。「リャンメンで待てるようになる」ことは基礎として特に重要です。

 「リャンメン信仰」が未だに根強いのは、初心者が強くなるうえでの過程でリャンメンを意識できるようになることが重要だからというのも理由として挙げられそうです。実際ネット麻雀のデータでも、成績下位者と上位者の比較であれば上位者ほどリャンメン率が高い傾向にありますが、上位者間の比較であれば上位者ほどリーチ率そのものが高い(リャンメンにこだわらずにリーチしている)という傾向があります。

 定期的に卓を囲む程度に麻雀歴が長いのであれば、「リャンメンで待つ」ことは出来るようになっているはずなので、むしろリャンメンにこだわらずにリーチを打つ頻度を増やすことをお勧めします。私自身、何となく打っていた頃から勝てるようになった最大の理由が、『科学する麻雀』で示されているように先制悪形リーチの頻度を増やしたことでした。

第1章 3

 麻雀格言には根拠の無い誤ったものだけでなく、「間違っていないが、勝つためには役に立たない」ものが多々あります。そういった格言を知識として覚えただけで強くなった気になると、肝心な技術を身につけることが疎かになってしまう恐れがあります。

 昨今の麻雀研究に基づいた戦術本に書かれている麻雀格言であっても、使いどころを間違えれば同じことです。「どんな手牌、局面でどうするのがよいか」という使いどころについても必ず言及があるはずなので、格言そのものではなく、戦術書に書かれた内容に目を通すよう心がけましょう。

竹書房で一番麻雀が強い男が明かすセット麻雀必勝法

史上初、セット麻雀(知り合い同士の麻雀)必勝法の本です。

もし知り合いと麻雀をしたことのある人でしたら感じたことがあると思いますが、どんなセット麻雀にもそこに「勝ち頭」の人がいます。なんであいつに勝てないんだろう?
その人とあなたはどこが違うのでしょうか。
本書は竹書房という一会社を例にそれを解き明かします。ぜひこれを読んであなたも「勝ち頭」になってください。

 
H坂
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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