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ネマタの戦術本レビュー第779回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その7」

ネマタの戦術本レビュー第779回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その7」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 思考7

 チートイツはテンパイするまでが遅いという理由で嫌う人も多いです。確かに、メンツ手のアガリを考慮しない「チートイツ狙い」は単純に損であることが多いものです。しかし、アガリまでの手数でチートイツとメンツ手で差がつかない場合に、チートイツを見切ってトイツを崩した方がよいことはむしろ少ないもの。本題にある通り、「チートイツは狙うものではなく、残すもの」なのです。

 58ページ手牌Aは4トイツなのでチートイツ2シャンテン。1メンツもないのでメンツ手3シャンテン。悪形も多いのでこの手はむしろチートイツ本線。トイツを崩すのは損な選択です。

 手牌Aでチートイツ本線とみるので、手牌Bで北を残すもの個人的にはさほど悪い選択とは思いません。ただし序盤からチートイツに決めると、メンツ手を逃すだけでなく、チートイツが読まれやすくなることから北残しがあまり活きなくなるというデメリットもあります。今回のケースはともかく、決め打ち思考が強い打ち手は自分で気付かないうちに損な選択を積み重ねていることも多いので注意が必要です。

 手牌Cはチートイツ1シャンテン。メンツ手2シャンテン。アガるだけならマンズがメンツになった時に完全1シャンテンに受けられるようにチートイツを崩す打に分がありそうですが、メンツ手になった場合はドラを切ることが多いので打点が若干下がり、マンズのリャンカンが最後まで残った場合は悪形待ち。どちらかと言えば打としそうです。ドラがなら打としますし、マンズがなら、なおのこと打有利と判断します。

 練習問題1もチートイツ1シャンテン、メンツ手2シャンテン。をツモった場合は打とした方が高めリャンペーコーまで残り、打としてをツモった1シャンテンよりはチートイツテンパイの方がよい。打としそうです。問題2、3はいずれにせよチートイツを残すに越したことはないので異論はありません。

麻雀強者の0秒思考

あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。

麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。

一冊に「娯楽と学習」がギュギュッとつまった完全無双の麻雀教材! 御無礼!

 
著:ZERO イラスト:天獅子 悦也 
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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