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ネマタの戦術本レビュー第1007回「『麻雀勝ち確システム』編 その6 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1007回「『麻雀勝ち確システム』編 その6 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM16

一般のリーチ麻雀では採用されることが少ないツモ番無しリーチ。ネット麻雀で採用されているのはMJの「Mリーグルール」くらいでしょうか。私も経験したことがありませんが、ゲームを成立させるうえでツモ番無しリーチを制限する必要性もあまりないと思うので、個人的にはツモ番が無くてもリーチできるルールが望ましいと思っています。

ツモ番無しリーチは確かに放銃リスクはありませんが、アガリのリターンも少なめなので、本当にリーチが得と言えるかは検証の余地があります。

採用される例が少ないため検証データがありませんが、ツモ番が残り1回のケースはこちらで検証されています。ダマより放銃率が低くなる(リーチすることで他家が降りる場合があり、ダマでもテンパイ料の都合で危険牌を止めないことが多いため)というメリットを踏まえても、ピンフドラ1のような加点効率が極めてよいものでなければ、リーチ棒出費の影響で局収支期待値はやや劣るようです。

そうなると、いずれにせよ放銃リスクが無く、リーチ棒を損することがより多くなるツモ番無しのケースも、局収支のうえではダマが若干有利になりそうです。

しかし、麻雀は着順を競うゲームなので、うまく決まった時にトップが見込め、失敗しても最低限の損失で済むというのは魅力的。下位と点差が離れていればリーチ棒出費もさほど気にならないので、リーチが有力になることも増えそうです。

SYSTEM17

先程は他家が誰もリーチしていないケースを想定しましたが、リーチ者がいるとなれば話は別。リーチしてもアガリ率が下がらず(役無しで、ハイテイ牌がリーチ者でなければむしろ上がる)、一発やホーテイの影響でアガれた時の打点が大きいとなるとリーチはかけ得と言ってよいでしょう。店舗代表を決めるような、特にトップの価値が高いルールとなればなおさらです。

SYSTEM18

リーチ棒出費が惜しいという理由でリーチを控える人が多く見受けられますが、1000点がもったいないというのであれば、うまくアガれた時の1000点以上の加点を逃すのはもっともったいない行為。割のよい宝くじとありますが、そもそも麻雀というゲーム自体が、割のよい宝くじを探し当てるようなもの。今回のケースに限らず、思わぬチャンスを見逃さないようにしたいものです。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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