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ネマタの戦術本レビュー第1008回「『麻雀勝ち確システム』編 その7 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1008回「『麻雀勝ち確システム』編 その7 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM19

本書は一貫して河作りに否定的ですが、チートイツはホンイツや国士のように必要牌が限定されておらず、メンツ手のように受け入れ枚数そのものを減らす必要がないので河を作りやすい手役であることは確かです。もちろん山に残ってそうな牌を切ってテンパイ率を下げてまで河を作る必要はありませんが、どちらが山に残っているか判断がつかないことは多々あるので、その時はメンツ手を否定しづらい河にすることを意識するに越したことはありません。

ただし、河作りが効果的に働くのは先制でテンパイできた時。テンパイ自体が厳しそうな場合は比較的安牌になりやすい牌を優先的に残し、結果的にチートイツが読まれてしまっても構わないつもりで手を進めます。

SYSTEM20

山読みや安牌残しと並行して進める必要があるので、手組の技術が身に付いてないうちに河作りを考えると「うまぶり」になりがち。「バレたいと思え」は大げさですが、「バレても構わない」くらいのつもりで、まずは他家に使われにくい牌を優先して残すことを考えます。チートイツはツモった時の打点が高くなりやすいというのも見逃せないメリット。他の河作り同様、河作りそのものにこだわるとアガリ率だけでなく打点面でも損しがちです。

そのうえで河作りを試みるのであれば、「チートイツを隠したい」ではなく、「待ちとして残したいのはヤオチュウ牌だが、重ねたいのは中張牌」であることを意識されることをお勧めします。河が強くなるというだけでなく、中張牌が重なったことによって下家の仕掛けを阻止できる可能性があるというメリットもあります。

実戦例としてはこちらが参考になります。自分の手牌の都合と河作りのどちらをどの程度優先するかを体系化することは現状では難しいですが、①七対子やホンイツ、チャンタや国士といった字牌絡みの手役で捨て牌に特徴が出やすい ②手牌が整っているうえに高打点が見込めるので、牽制効果より他家から出やすくなるメリットが大きい ③巡目が早い、ラス目等河作りのために危険牌を手牌に残すデメリットが小さい といった条件が揃った場合は特に有効なので余裕があれば意識するようにしたいです。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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