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ネマタの戦術本レビュー第1081回「『麻雀技術の教科書』編 その13 著:井出洋介・小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1081回「『麻雀技術の教科書』編 その13 著:井出洋介・小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 1シャンテンに向かう考え方

case15 ロスの枚数で打牌選択を行う

受け入れ枚数を全て数えるのは大変ですが、ロスの枚数なら受け入れが消える枚数だけを数えるだけでよいので素早く打牌選択を行うことができます。

ただし注意しなければならないのは、この方法ではロスの部分しか比較できてないということ。どちらを切っても手が進む「ロス以外」の部分で差がつくのであれば、ロスが少ない選択が必ずしも正解になるとは限りません。ある程度麻雀に慣れると、ロスが少ない選択をしておけばよい場合は迷わなくなるので、迷った時ほど、単純にロスの少なさだけで決めて本当によいのかを考えるようにしたいですね。

牌姿1は単純にロスが少ない打有利ですが、牌姿2に関しては、リーチ平和とリーチタンヤオの打点差があるので、打の方が打よりアガった時の打点が高くなります。

符が違うだけなので大差なく、それよりは良形でテンパイする受け入れ重視で基本は打としますが、これがのチーテンを取った方が良いくらいアガリ率を重視する局面であれば、リャンメンから鳴いた場合に片アガリシャンポンではアガリ率に結構差がつくので打がよいかもしれません。アガリ率を重視するが故に、目先のロス自体は多い選択肢が候補にアガるというのも面白いですね。

case16 二度受けにならないようターツを選択する①

二度受けを残せばツモで3メンチャンですが、リャンメンテンパイの時点で結構アガリやすいので基本は二度受けを外すのが有利になります。「単純な受け入れ枚数より強い受け入れ枚数重視、ただし最高の受け入れ1種のためだけに十分強い受け入れを減らさない」というのが一つの基準です。

これがドラかつ、打点にこだわる必要がない局面ではないという条件なら二度受け残し。ドラが2枚使える可能性もありますし、ツモでも高めドラが残ります。「1種の受け入れを強くするためだけなら受け入れを減らさないが、2種の受け入れが強くなるなら受け入れを1種減らしてもよい」と考えます。

case17 二度受けにならないようターツを選択する②

リャンメンの二度受けは3メンチャンが残るという利点もありましたが、カンチャンの二度受けは単純にロスの少なさで通常のカンチャンより先に落とすことになります。3〜7の浮き牌との比較でも、二度受けカンチャンを落とすことが多いです。

ただし牌姿1なら打という手も考えられます。くっつきで678三色だけでなく789三色も狙える形になれば打として残しが活きます。ただしロスになるツモから三アンコになる変化があることも踏まえると打が無難でしょうか。でも、今度はアタマの123三色変化があるのでやはり打。ある程度手組に慣れると手癖でリャンメンに固定したくなりますが、固定しなかった場合の変化も見落とさないようにしましょう。

牌姿2はマンズでメンツが出来てメンゼンの1シャンテンになっても、悪形タンヤオよりはのみ手でも良形を残した方がよいとみます。しかし鳴いてタンヤオ1シャンテンに受ける選択は残しておくに越したことはないので。結論としては打となります。

麻雀技術の教科書

読めば勝率が上がる! すべての雀士必携! 新しい麻雀戦術書!

麻雀の打ち方は人それぞれです。
本書の著者の二人を比べてみても、井出プロは手役重視、
小林プロはスピード重視と、スタイルがかなり違います。

打ち方が正反対の二人に共通する考え方があれば、
それは、現代麻雀のセオリーといえるのではないか。
この問いから、本書は生まれました。

「アガリ方の基本を1冊に」
「複雑な牌姿でも、迷わず打てるように」
というのが基本方針ですが、
ルールを覚えたばかりの人でも読めるように
丁寧に解説することを心がけました。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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