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ネマタの戦術本レビュー第1116回「『令和の麻雀最新理論』編 その8 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1116回「『令和の麻雀最新理論』編 その8 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 流行手筋の検証

令和麻雀の流行手筋④

メンゼンの三色や一通。リーチして3翻40符の手であればカンチャン残りでも、リーチして2翻30符の平和に勝ります。リーチして2翻40符のタンヤオ(リャンメン待ち)との比較で大体互角というところです。

すなわち、59ページBのようにカンチャン、ペンチャン残りとはいえ三色確定の形。鳴くとのみ手になる場合は、リャンメンが揃っているタンヤオ1シャンテンから鳴いてタンヤオのみのテンパイに取る場合とあまり基準が変わらないとみてよいでしょう。よって6巡目くらいならスルー、三色が崩れる受けがあるとはいえ更に手広く良形が残る場合もある58ページAについては、ソーズを鳴いてリャンメンが残るケースでも6巡目程度までスルー。ピンズのリャンメンからはより遅い段階になってもスルーでよさそうです。

しかし、アガリ優先の小技として使われた鳴き三色、一通は、そもそももっとメンゼンでテンパイするのが難しく、他に手役をつけるのも難しい手牌、あるいはアガリトップや既にドラが3枚あるといった、メンゼンで進めるメリットが薄い手牌における手立てとして紹介されたことを押さえておく必要があるでしょう。2000年代に鳴き一通について取り上げた記事がこちら。よろしければ御参照下さい。

令和麻雀の流行手筋⑤

ピンフのみダマが流行しているというのは初耳です。確かにピンフのみをリーチしても満貫に届くことは少なく、ダマにしていれば結果的に放銃を回避できることもあります。しかし、プラスしたりマイナスしたりする。本書で言うところの「デコボコ」を事前に察知することは不可能です。ツモ牌の並び順まで予測することはできません。

相手の手牌が極めて高い精度で読めるなら、「マイナスになる可能性が高い」ことを予測すること自体は可能です。しかし、仮に予測できたとしても、局収支上は平和のみがリーチ勝るということがこちらで示されています。なお、局収支とはそもそもどういう意味なのかについてはこちらをご覧下さい。

では平和のみは常にリーチかと言われればそうでもありません。最も分かりやすいのはオーラス1000点をアガればトップの場合。この場合はそもそも局収支ではなく順位のみを考えて打てばよいことになります。ここまで極端で無くても、残り局数が少なく、平和のみをリーチしてアガれたとしても着順が改善されにくい場合はダマにすることもあるでしょう。

実力者ほどオーラストップに立っていることが多いですから、「平和のみをダマにした方がよい」局面になることが多いのも実力者です。「平和のみダマ」が流行しているというよりは、「実力者ほど局収支で打たないケースが増える」「局収支で打たない局面ほど結果に影響しやすい」という二点から、あたかも平和のみダマ派が増えているように見えるというのが実際のところではないでしょうか。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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