- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
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リーチのメリット、デメリット。麻雀を何年も打っている打ち手であれば誰しも答えられると思います。しかし、「最終的な結果に結びつけて語る」ことができていなければ判断を誤りがちになります。
リーチの足止め効果を結果で表すと、「和了率も下がるが、他家の和了率も下がる」。60000点超えのダントツで親のダマ12000テンパイ。和了率を下げるのは明らかに損なのでダマに受けます。
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リーチの最大のメリットは「打点が上がること」。リーチすることで和了率は下がりますが、他家の和了率も下がり、ツモアガリのチャンスが増えます。一発、裏ドラに加え、メンゼンツモの1翻がつくケースも増えるので、アガった時の打点は体感よりずっと高くなります。
ダマで4翻が確定しているリャンメンテンパイであっても、6巡目なら局収支で勝ります。よって高め安めがある手ならなおさらリーチすべきです。本書ではダマで安めが出て2900点のアガリになっていますが、朝倉プロの指摘通り見逃し有利。リーチすれば安めアガリでも一発裏込みで平均9000点程度。8巡目の時点でもリャンメンリーチならアガリ率60%程度が見込まれます。
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ダマ4翻確定のリャンメンテンパイですが終盤。局収支のうえではダマにするところ。今回はオーラスでリーチすればトップまでありますが、ダマでもアガればラスから2着目。連荘からトップの可能性を残せるので、順位点を考慮してもアガリ率優先のダマにしたいところです。
しかし上家からリーチが入ったところで、リーチすれば出アガリ裏1の18000でトップに届くようになりました。先行リーチの現物待ちになりましたが、以外にも通っている待ちが多々あるうえに、降りている他家の立場からすればラス目親であるこちらがダマで張っていたとしても通る牌を優先的に切るところ。それならいずれにせよ出アガリは期待できないとみてリーチに分がありそうです。ダマで満貫、しかもリーチの現物となるとついダマにしたくなりますが、あくまで局面に応じた判断が必要であることに気付かされます。
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