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ネマタの戦術本レビュー第1158回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その6 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1158回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その6 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題7 雀頭がなくなるポン

雀頭がなくなるポンは悪手とされがちですが、メンツよりはアタマの方が作りやすいので、役があれば雀頭がなくなってもポンした方がアガリやすいと言えます。

注意すべきなのは今回のように唯一の暗刻をアタマにすると打点が下がってしまうケース。同じ1シャンテンなら、多少受け入れが狭くてもアガリ牌が出た時に確実に逆転できる方がトップを取りやすいので鳴きません。「ポンするとツモ番を1回飛ばす」「鳴くとそれだけ待ちが絞られやすくなる」ことを踏まえると、なおのこと鳴かない方がよいと言えます。に関しては純粋にシャンテン数を進める牌なので鳴いてよいとみますが、本当に鳴いた方がトップを取りやすいと言えるのかについては今後の研究課題となりそうです。

今回のように唯一の暗刻が連風牌のケースは、打点を踏まえて手組を変える必要が出てきます。

 ドラ

例えばこのような牌姿の場合は、落としが打点で勝るとはいえテンパイする受け入れは切りが大差。中盤以降は打を推奨しますが、の代わりにが暗刻(東家)であれば、形テンの仕掛けでも入れるほど巡目が深くなければ切りがよいでしょう。

では暗刻がドラであればどうでしょうか。リーチツモドラドラでも満貫と考えれば打に分がありそうですが、チーテンで満貫リャンメンテンパイになる打も有力。リャンメンをどの程度鳴きやすいか、リャンメンチーに対して他家がどの程度ケアするかも判断材料になりそうですが、この辺りもやはり今後の研究課題となりそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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