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ネマタの戦術本レビュー第1173回「『平賀聡彦のガムシャラ麻雀』編 その1 著:平賀聡彦」

ネマタの戦術本レビュー第1173回「『平賀聡彦のガムシャラ麻雀』編 その1 著:平賀聡彦」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

▼書籍版


▼Kindle版

1の巻 侍Aリーガー(麻雀との出会い 麻雀にのめり込む ほか)
2の巻 初タイトル、RTD優勝!(麻雀プロ団体対抗戦 団体戦メンバー ほか)
3の巻 二冠達成 モンド優勝!(モンドチャレンジマッチ 第19回モンド杯 ほか)
4の巻 侍プレイバック(侍プレイバックって何? プレイバック パート1 ほか)

※実戦譜が掲載されている四の巻のみのレビューとなります。

プレイバック パート1

例えば先行リーチに対してこちらは親でメンゼンテンパイ。テンパイ時に切る牌が安牌となると、たとえ悪形のみ手であっても追っかけリーチ有利。それだけツモられた時の親かぶりの失点もあるので、最大限にアガリを目指すのがよいということです。

ただし、子のリーチの平均点は(ロン、ツモアガリ両方含めて)6000点程度。今回は8000以上確定、それより上の可能性も十分あります。そうなると、テンパイ時点で通常のリーチに対する押し引き判断をそのまま適用できるとは限りません。

北家がと、トイツ+フォロー牌の形をまとめて手出しで落としていることにも着目されるべきでしょう。手役狙いでなければ通常は落とされることのない形。しかもこの形を残したとしてもホンイツ役役ドラドラでハネ満。トイトイがついて倍満まで狙えたはずの手牌。今回のような三倍満テンパイも、決してレアケースとまでは言えないとみます。親かぶりの失点もあるとはいえ、リーチせずともツモればアガれること、ダマにした後何を止めた方がよいかが明確であることを踏まえるとカンテンパイはダマに受けてそうです。

そうすると、ドラを切った時点では北家がまだテンパイしていない可能性が十分あるとはいえ、鳴かれるようなら仮にテンパイしたところで押し返すのは厳しい。鳴かれるだけでも損失が大きいので、テンパイしても悪形リーチのみにしからない1シャンテンの段階ではを止めた方が無難とみます。南家が安手テンパイないし良形1シャンテンならドラを持っていないことも多く、ここでを止めていれば安手で局を流してもらえる可能性も高くなります。

余談になりますが、4巡目にをツモった時点で4トイツなのでチートイツ2シャンテン。メンツが1つもないのでメンツ手3シャンテン。本譜では3枚見えかつマンズ二度受けで打とされていますが、は他家に使われていない可能性が高く重なればチートイツ1シャンテン。チートイツ本線で手を進めそうです。チートイツであれば将来ドラが切りづらい展開になっても抱えたまま手を進めることができるのも利点です。

必勝!麻雀実践対局問題集

RTD、モンド優勝の麻雀侍が自らの麻雀人生を語る

「あなたにとって麻雀とは何ですか?
と聞かれたらボクは『生きざま。己を表現するもの』と答えるだろう」(まえがきより)

自らの生きざまを麻雀で表現する平賀聡彦プロ。その超攻撃的な雀風でファンを魅了しながらもRTDリーグ2017優勝、第20回モンド杯優勝と結果を出し続けています。

本書はその平賀プロによる初の麻雀本です。戦術書というより、平賀プロがこれまで麻雀とどのように関わり、どんな麻雀を打ってきたか、そのときどんなことを考えていたかを語る内容になっています。

本書で平賀プロの麻雀(=生きざま)に触れ、こんな打ち方もあるのか、こんな考え方もあるのか、と麻雀の新しい可能性を見つけていただければ幸いです。

1の巻 侍Aリーガー(麻雀との出会い 麻雀にのめり込む ほか)
2の巻 初タイトル、RTD優勝!(麻雀プロ団体対抗戦 団体戦メンバー ほか)
3の巻 二冠達成 モンド優勝!(モンドチャレンジマッチ 第19回モンド杯 ほか)
4の巻 侍プレイバック(侍プレイバックって何? プレイバック パート1 ほか)

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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