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統一したプロランキングで目無し問題も解決できる!?

統一したプロランキングで目無し問題も解決できる!?

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 麻雀ウォッチ編集長のtarooです。

 巷で話題のニュースから麻雀に使えるヒントを得ようという試みの連載第5回!

 その名も『tarooが斬ル』!

 斬るや斬らざるや。こちらが斬られるまで麻雀界をばっさばっさと斬っていきましょう!

 前回の記事では、今後の発展のためにもプロ団体を統一した方が良いと書きましたが、今回は具体的な方法を模索していきます。

 

ゴルフやテニスは世界ランキングで誰が強いか明確!

 最近日本人選手の海外での活躍が目立ちますね!テニスでは錦織圭選手、ゴルフでは松山英樹選手が世界を相手に頑張っています。

 錦織選手は世界ランキング9位(自己最高は4位)、松山選手はメジャーの全米オープンで2位に入り、世界ランキングでも自己最高(日本人最高)の2位に浮上しました。

▼参考記事
錦織、9位で変わらず 男子テニス世界ランキング:日本経済新聞
松山英樹が世界ランク2位に浮上 日本人最高を更新【米国男子 PGA】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン

 ゴルフやテニスでは世界ランキングがあって、誰が一番強いか明確になっています。ランキングによって出場できる大会やシード権などが決定されるため、選手にとっては非常に重要なものであり、ファンにとっては強さがわかりやすい指標となっています。

 

■テニスの世界ランキングの仕組み

 男子テニスの世界ランキングは、「ATPランキング」と「レースランキング」の2種類があり、一般的にに世界ランキングは「ATPランキング」のことを指します。レースランキングは年間最終戦「ATPワールドツアー・ファイナル」に出場するために必要なポイントです。

 ATPランキングは、過去1年間(52週間)に出場した大会のうち、成績の良い(獲得ポイントの多い)18大会のポイントの合計でランキングを決定します。それより以前のポイントは消失していくので、より直近の実力が反映されています。

 日本でもおなじみのグランドスラム(四大大会)を頂点に、ピラミッドが形成されています。ポイントが低いとグレードが高い大会には出場することができません。まずは一番下の大会に出場してポイントを獲得し、上位の大会、そしてグランドスラムを目指して行きます。上位の大会ほど獲得ポイントが大きいです。

▼世界男子テニスツアーの仕組み。すべてのプレイヤーはグランドスラムを目指して世界各国のツアーを転戦する。

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■ゴルフの世界ランキングの仕組み

 ゴルフの世界ランキングは1985年から始まったのですが、最初は世界各国で行われているツアーの賞金ランキングを比較する指標として、あまり重視されませんでした。

 しかし1999年からメジャー大会や世界ゴルフ選手権などの出場資格を決定する際に「世界ゴルフランキング50位以内」が加えられるようになってから、大きな意味を持つようになりました。

 計算方法ですが、過去2年間(あるいは52試合)で獲得したポイントを出場試合数で割算する平均点方式をとっています。メジャー(四大大会)が最も大きいポイント(優勝で100ポイント)で、大会の規模や地域によって変動します。日本ツアーよりもアメリカPGAツアーに出場する方が獲得ポイントが高いのですが、世界ランキングが高い選手が多く参加しているからですね。たとえば、日本ツアーに世界ランキング1位の選手が参加した場合、その大会の価値が高くなり獲得ポイントが増えます。実際はとても複雑な計算で決定されます。

▼世界ゴルフランキング公式サイト。一目で世界ランク1位がわかる。
http://www.owgr.com/

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 これらのランキングを調べて、良いなと思った点は

1)ランキングによって出場できる大会とシード権が決定される

2)直近1年~2年の成績で決定されるので「今」強い人がわかる

3)大会によって獲得ポイントが異なるのでグレードがわかりやすい

4)ポイントが反映される試合数が決まっているので、たくさん出場すれば良いというものではない

5)メディアが報道しやすい指標で、視聴者の楽しみが増える

というところです。麻雀にも適用するとしましょう。

1)に関して言えば、ここ最近結果を出していない人がいきなり上位から出場するということが無くなり、より公平になります。

2)についてもより実力を反映できるという点で同じですが、麻雀に関していえば、そのゲーム性からもう少し幅を広く(3~5年)しても良いかもしれません。

3)は、どのタイトル戦が重要なのか、ファンにとってわかりやすくなりますし、通算○○勝といったデータが残せるようになります。

4)は、たくさん出ている人(時間とお金の余裕がある人)が有利になるということを防げます。選手は出場する試合を慎重に選ぶ必要がありますね。

5)世界ランキング1位を保持した記録はとても評価されています。テニスではロジャー・フェデラーの「302週」、ゴルフではタイガー・ウッズの「683週」です。二人とも文句なしに強い選手ですよね。こういった指標があると報道しやすいし、メディアは「世界一」の選手として紹介しやすくなります。ファンもランキングの変動に一喜一憂する楽しみが増えます。

■ランキング適用例
・G1タイトル:1位200P、2位100P、3位80P、4位60P、5位・・・
・G2タイトル:1位100P、2位50P、3位40P、4位30P、5位・・・
・G3タイトル:1位50P、2位25P、3位20P、4位15P、5位・・・
※グレードは出場者のランキングによって変動。どの大会をどのグレードに設定するかは各団体で協議の上決定。
※G1・G2というのは個人的に好きじゃ無いので、何か別の表現がいいですねぇ

 

 なお、RMUや麻将連合では、大会のグレードが明確で、ポイントランキングが運用されていますが、ファンの認知はいまいち。やはり、プロ団体をまたいだ共通のランキングにする必要があるのではないでしょうか。

▼RMUのポイントランキング
http://rmu.jp/web/index.php?ref=ranking

 本当は団体を統一するのが理想ですが、いまのシステムのままでもランキングの作成が可能です。そして、ランキングを数年運用してから、そのままでいくのか、団体統一をするのか模索していくのはいかがでしょうか。

 この話を麻雀プロ団体関係者に聞いてみたことがあります。大体最初に言われるのが、「団体の人数やトップリーグのシステムが違うのに、どうやって同じ指標で評価するのか」という点です。確かにおっしゃる通りで、各団体とも言い分があることでしょう。

 私も最初はどうしようかと悩んでいたのですが、ちょうどグレードを決定するのに適した大会ができました。昨年行われた「麻雀プロ団体日本一決定戦」ですね。

 

 「麻雀プロ団体日本一決定戦」で大会グレードを決定しよう

  麻雀プロ団体日本一決定戦は、各プロ団体がトップ選手8人を集めて死力を尽くし、素晴らしい大会となりました。私も取材で現場にいて、トッププロの対局の凄みを感じることができました。

 基本的に麻雀プロは対局料が支払われる訳ではないので、負けても生活ができなくなるということはほとんどありません。

 しかし、麻雀プロ団体日本一決定戦では、普段は自分のために戦っているプロたちが、自分の団体のために必死で戦っていました。

 

 そこで「麻雀プロ団体日本一決定戦」の結果に応じて、翌年の大会グレードを決定してみてはと思うのです。

 例えば各団体のG1タイトルの優勝が100P、2位が50P、3位が20P、4位が10P・・・という配分だったとします。

 「麻雀プロ団体日本一決定戦」で優勝した団体の主催する公式戦は、獲得ポイントが1.5倍、2位の団体は1.3倍、3位は1.1倍、4位は等倍というようにしていきます。

  優勝した団体の選手は、ランキングポイントでとても有利になるので、「麻雀プロ団体日本一決定戦」がより負けられない戦いになり、さらに注目を集めて大会の価値を高めることでしょう。

 団体全員の運命を背負った出場者のプレッシャーも半端ないと思いますが、そこに出場できるのは、各団体のランキング上位者であるべきでしょうし、明確な選出理由となるでしょう。

 出場者となる「神8」に入るため、各プロはランキングポイントが付与される大会に真剣に取り組むようになります。

 

 「麻雀プロ団体日本一決定戦」は藤田晋社長率いるAbemaTVの企画ですし、各団体にフラットの立場です。藤田社長に音頭を取っていただけるとありがたいなーなんて。(なんでもお願いばかりして申し訳ありません)

  ちなみに、女子プロゴルフの世界ランキングはロレックスがスポンサーについています。もしこれが実現するのであれば、「AbemaTV麻雀世界ランキング」とか「サイバーエージェント麻雀世界ランキング」という名称にすれば、AbemaTVにもメリットがあるのではないでしょうか。

▼ロレックス女子ゴルフ世界ランキング
http://www.rolexrankings.com/ja/

 

 プロ対局が盛り上がり、さらにプロ団体統一という流れになれば、「AbemaTV(サイバーエージェント)麻雀プロリーグ」という名称で、AbemaTVで放送する。人気となれば高額の放映権料で契約できるかもしれませんし、麻雀チャンネルの視聴者数のおかげでAbemaTVが黒字になった!なんてことになったら、藤田社長にも恩返しできるのではないかと思います。

 

 昨年の「麻雀プロ団体日本一決定戦」に麻将連合は参加しませんでしたが、下位リーグの創設や入替戦を行って、他の団体にもチャンスを与えることもできるでしょう。

 また、麻雀最強戦などの全団体参加のオープン大会の結果も、グレードを決定する指標の一つに入れても良いかもしれませんね。

 さらに、アマチュアにもポイントを付与すれば、アマチュアランキングも作成可能でしょう。

 

▼藤田社長から「麻雀プロ団体日本一決定戦」が2年か4年に一回開催されることが発表されました。

 

1順位ごとにポイントを設定することで目無し問題が無くなる?

 たびたび麻雀業界で問題になる目無し問題※ですが、ランキングのポイントを1順位ごとに設定することである程度防げると思います。賞金が出ないような下位の順位でもポイントが違うので、最後まで手を抜くことができません。問題は、無理な逆転を狙わない淡泊な試合になるかもしれないので、それをファンが許容できるかですね。

※「目無し問題」とは、優勝の可能性が無くなってしまった対局者は、優勝しか意味の無い対局において打牌の目的が無くなってしまい、迷惑をかけないように「配牌からオリる」打ち方をして、優勝争いをしている一方の対局者に有利に働いてしまう問題のこと。

 さらに、トップ数や、満貫やハネ満といったアガリの数もカウントしていき、「最多満貫賞」や「役満賞」などの部門別タイトルを作って年度末に表彰することで、よりアガリに対する価値を高めます。そうすることで、より高打点を目指すエキサイティングな試合になるでしょう。やっぱりすぐにベタオリばかりの麻雀よりも、高打点の手牌がぶつかっためくりあいの方が見てて楽しいですよね。何をやってもラスという場合は、満貫以上のアガリを目指すという選択ができます。そしてその選択を許容する世界にする必要があります。

 この考え方は、津田岳宏弁護士の主催する「京都グリーン杯」の満貫賞と同じです。

京都グリーン杯は、放送向け麻雀に特化した賞金付トーナメントである。
世界一の視聴者数を誇る「スーパーボウル」を開催しているNFLでは、テレビ放送を意識したルールづくりが徹底されている。
本大会は、麻雀界のNFLを目指し、「放送としてのスポーツエンターテイメント性」を徹底的に追及する。

▼京都グリーン杯では満貫1回につき1万円の満貫賞を獲得できる
http://jan39.com/greencup/

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2017年1月に行われた「京都グリーン杯新春晴着祭り」

 

リーグ戦・決勝戦方式はやめた方が良い?

 そもそも目無しが発生するのは、囲碁・将棋を真似た決勝戦のシステムにあります。

「麻雀界第7号(2011年)」の馬場裕一さんのコラム「バビィのプロ論」ではこのように書いています。

 

 イメージの悪かった麻雀というゲームを、競技として、あるいは文化として世間に認知してもらうために、あえて囲碁・将棋の世界に近づけようとしたのです。

 たんなる模倣ではありません。麻雀業界関係者は実際にそうなることを願っていました。囲碁・将棋の世界のように、麻雀プロがタイトル戦や対局料で食える世界になってほしいと・・・・。

 しかし、その悲願は達成されないまま40年近くの歳月が流れ、残ったのは囲碁・将棋のタイトル戦を真似た決勝戦の「形」だったのです。

 前年の優勝者(タイトルホルダー)がディフェンディングチャンピオンとなり、予選を勝ち上がってきた挑戦者と対局する-----これが囲碁・将棋のタイトル戦の「形」です。

 麻雀のタイトル戦も全てではありませんが、多くがこの「形」を取り入れてます。そして、これが芽無しの問題を産むことへつながっていくのですね。

 囲碁・将棋のタイトル戦の決勝は1対1で行われます。

 だから芽無しの打ち方などはありません。勝つか負けるかだけですし、仮に芽無しの状態になったら投了すればいい。

 しかし麻雀のタイトル戦の場合は、ほとんどが4人乃至5人で決勝戦が行われます。最終戦で2人が優勝を争い、残り人はほぼ芽無しという現象がしばしば起きるのです。

 (中略)

 ということはですよ、解決方法はひとつしかないんじゃないでしょうか。

 今の「形」、囲碁・将棋のタイトル戦を模倣したシステムを撤廃し、麻雀というゲームに適した、新たなタイトル戦のシステムを考案したほうがいいのではないか、と僕は思うのです。

 

 

 以前から思っていたのですが、麻雀は将棋・囲碁を真似るよりも、e-sportsのようにもっとエンターテインメントを重視した方が、麻雀のゲーム性や文化に合っているではないでしょうか。

 また現在のリーグ戦は、主に土日に1日4~5半荘、時間にして7~8時間もかけて打つのはいかがなものでしょうか。ファンが立ちっぱなしで観戦するのも一苦労といったところ。時代に合わせた大会システムの構築については、それこそ以前に書いた時間短縮の件と合わせて考えていただきたいです。ちょうどサッカーが試合時間を60分にするという話題が出ていましたね。

▼参考記事
試合が30分ハーフに? FKでドリブル可能に?…IFABがルール変更を検討  - SOCCERKING
麻雀普及のためにはルール統一、時代に合わせた変化が必須!? - 麻雀ウォッチ 

 

 長くなったので、大会システムについてはまた次回に書きましょう。

 

▼番外:今話題のAKB48の総選挙もピラミッド構造だ!? 

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選抜メンバーはAKB48の49stシングル表題曲を歌唱できるほか、メディア露出のチャンスも増える。
アンダーガールズ~アップカミングガールズはそれぞれカップリングを歌唱する。
麻雀番組に出演している須藤凛々花(りりぽん)は20位でアンダーガールズに入った。

▼AKB48公式サイト | AKB48 49thシングル 選抜総選挙
http://www.akb48.co.jp/sousenkyo49th

この記事のライター

taroo 河下太郎
麻雀ウォッチ編集長。麻雀王国代表取締役。学生麻雀連盟理事。
最近はYoutubeの麻雀ウォッチチャンネルに力を入れています。チャンネル登録よろしくお願いいたします!

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