- 「麻雀界 第56号」(2015年11月1日刊行)より転載 -
スポーツと文化の祭典に健康マージャンが!
文・高橋常行麻雀界編集長
10月17日~20日の日程で開かれた「ねんりんピックおいでませ!山口2015」、今回は山口県内全19市町を会場に「スポーツ交流大会(10種目)」、「ふれあいスポーツ交流大会(11種目)」、「文化交流大会(4種目)」が開催され、「文化交流大会」の種目として、防府市で「健康マージャン交流大会」が開催された。
この「ねんりんピック」、正式名称は「全国健康福祉祭」となっており、厚生労働省と開催県が主催、60歳以上の方を中心として、健康増進と文化交流を深めることを目的としたスポーツと文化の祭典である。
厚生省創立50周年を記念して、昭和63年(1988年)に兵庫県で第1回大会が開催されて以来、毎年各都道府県持ち回りで開催されているが、この「ねんりんピック」に健康マージャンが登場したのは2004年のことである。
行政と健康マージャン普及の連携を図っていた日本健康麻将協会は、更なる飛躍へむけての第一歩として、ねんりんピックに注目、2004年にねんりんピックぐんまで自主開催種目として第1回いきいき健康マージャン交流大会を開催。
そして、2007年ねんりんピック茨城で正式種目となり、2011年以降は、毎年正式種目として開催されているが、健康マージャンに対する理解は、行政によっても温度差があり、正式種目としての開催が決して約束されているわけではない。
麻雀業界では、開催地決定後、すぐに現地の健康マージャン事情を調査し、3年前には実行委員会を立ち上げ、正式種目として開催できるよう行政と連携しているから実現できているのである。
「花燃ゆ」舞台の地、防府市に全国の健康マージャン代表選手が集結
さて、今回剣道と健康マージャン交流大会の開催地となった山口県防府市は山口県中南部の周防灘(瀬戸内海)に面した市で、現在放送中のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公・楫取美和子が晩年過ごし、維新志士が闊歩した歴史ある街である。
山口宇部空港で選手を出迎えるボランティアスタッフ
また防府市中心にある「防府天満宮」は菅原道真が亡くなった翌年である延喜2年(904年)に創建され、「日本最初に創建された天神様」として有名で、天神様のお祭りは年中を通して行われており、防府市は維新と天神様の街として活気づいてる。
そして健康マージャン交流大会はこの防府市の武道館で、初日が団体戦、二日目が個人戦と二日制で行われ全国の代表者268名で争われた。
競技風景
19日の大会初日は快晴に恵まれ、さわやかな秋空の下開会式が行われ、松浦正人防府市市長の挨拶、各大会役員の挨拶後対局が開始。4名1チームで60分打ち切りの4回戦の勝負となった団体戦は、健康マージャンの競技会でも好実績を残しているメンバーがそろった長野県代表「信州りんご」チームが優勝。準優勝は京都市代表チーム「京都ねんりん会」となった。
挨拶する松浦正人防府市市長
開催宣言をする横川甫大会実行委員長
感動に包まれ無事終了
翌20日は、個人戦が行われ、天満宮ブロック、国分寺ブロック、毛利邸ブロック、阿弥陀寺ブロックの4ブロックに分かれての戦いとなり、天満宮ブロック優勝が北九州市の坪根二郎さん、国分寺ブロック優勝が宮崎県中園孝幸さん、毛利邸ブロックが大分県上田稔さん、そして阿弥陀寺ブロックが石川県橋場ひびきさんとなった。
また会場では井出洋介プロや土田浩翔プロといった有名プロとの「お楽しみ対局コーナー」も設けられ、こちらの企画に参加しようと多くの来場者も訪れ、また普段は見られない有名プロの麻雀に観戦者も大いに楽しんでいた。
普段めったに会えないゲストプロとの対局も盛り上がる(写真右は土田浩翔プロ)
全体局終了後の閉会式では、ゲストプロの講評の他、数年前から大会全般の指揮を執っていた全段審山岸委員長のねんりんピックへ懸ける熱い思いのこもった挨拶に割れんばかりの拍手が起き、感動に包まれながらの閉幕となった。
閉会式で挨拶する山岸次雄全段審委員長
来年のねんりんピックは長崎県で「長崎で ひらけ長寿の 夢・みらい」のテーマで10月15日~18日の日程で開催される。これまでねんりんピックに参加したことがない方は、是非参加してみてはいかがだろうか?
井出洋介プロ講評
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