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岡田紗佳「いい意味で諦めがつくようになった」その精神的支柱とは Mリーガー列伝(16)

岡田紗佳「いい意味で諦めがつくようになった」その精神的支柱とは Mリーガー列伝(16)

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 現役モデルでもある岡田紗佳プロは2017年、日本プロ麻雀連盟にプロ入りした直後から、フジテレビの人気対局番組「THEわれめDEポン」等、メディア対局番組に数多く出演してきた。そしてプロ入り2年目となる2019年、KADOKAWAサクラナイツからドラフト指名を受け、最年少Mリーガーとなった。

 モデルとして、プロ雀士として、前向きに歩み続けられるその支えとは?

Mリーグ参戦1年目に感じていたこと

 Mリーグ2019から新規加入したKADOKAWAサクラナイツは、レギュラーシーズン4位、セミファイナル1位、ファイナルステージ4位という結果でシーズンを終了した。「レギュラーシーズン90戦の中の1戦とファイナルステージ12戦中の1戦では重みが違いました」とMリーグの中でも決勝という雌雄を決する大舞台で戦えた経験は大きかった。

 Mリーグ参戦1年目、自身の戦いぶりに関しては「ラスを引きたくないという気持ちが強くて、かなり守備的に打っていました」というが、2020シーズンからはチームに堀慎吾プロが新規加入し4人体制になったことで「ラスでもいいかなぐらいの気持ちで打てている分、選択の幅も広がったかもしれません。ミスをしたら反省はしますが、次はこうしようと思えるようになれました」と気持ちも新たにしている。

近代麻雀に掲載していた漫画「ゴールデン桜」の原作をはじめ、東京スポーツでも、Mリーグに関するコラムを毎週寄稿する等、マルチな才能を持つ©ABEMA

 

芸能界入りの原点は「歌手になりたくて」

 中学時代は吹奏楽部に所属していたこともあり、音楽はいつも身近にあった。「父が松田聖子ファンだったので、車の中でよく曲をかけていたんです。私も小さい頃から聞いていて憧れを持っていました。実は芸能界に入りたいと思ったきっかけは、松田聖子さんのような歌手になりたいからだったんです。でも絶対無理という気持ちもどこかにあって、それでモデルの世界を目指したんです」

「見られること」には慣れているつもりだった

 高校2年生だった2011年、ファッション誌「non・no」モデルオーディションでグランプリを獲得。以降「見られる」という観点では、麻雀プロの中では誰よりも慣れていた。

 しかしメディア対局に出始めた当初は、思い悩むことも多かったという。「自分を強く見せたい。上手く見せたいじゃないですけど、そういう意識はあったと思います。対局番組は麻雀の内容が一番大事なので、視聴者にそこを認めてもらえないことは一番つらかったですね」と番組コメント欄やSNS等を見て、心が傷ついたこともあった。「それでSNS等をまったく見なくなるようにしたことで、一切気にならなくなりました。今、Mリーガーになっている人たちはみんなそういったことを乗り越えてきているのかな」とシーズン2年目を迎えて肝が据わった実感もある。

 麻雀におけるメンタル向上は、日常にも好影響を与えた。「普段の生活の上でも、頑張りすぎちゃうところがあったんですけど、今は自分を甘やかすことが多くなった気がします。貯金の意識をちょっと減らして、好きなものを買ったり、ゲームの課金もちょっと増やしたり」とプライベートにおける制約を緩めたことで、気持ちのゆとりも生まれた。

中国に住む祖母の家で暮らしていた6歳の頃、麻雀と出会った。「家には麻雀卓があり、人が集まったらすぐ始まるトランプみたいなみたいな感覚でしたね」

精神的な支えになっている沢崎誠プロという存在

 このメンタル向上の支えとなっているのは「とにかくポジティブなタイプなので、その考え方にはすごく影響されました」と所属団体の先輩でもあり、最年長Mリーガーでもあるチームメイトの沢崎誠プロの存在が大きいという。「昨シーズン、同点ふたりトップに終わってしまった試合があったんですが、単独トップが獲れただけに、試合後はすごく辛かったんです。でも次の試合を迎える時、とにかく楽しんで打ってきてと言ってくれて。あの時は本当にすごく気が楽になりました」とレジェンドプロに全幅の信頼を寄せている。

 麻雀に対しても「いい意味で諦めがつくようになりました」と笑う。「3面待ちでリーチをしても、カンチャン待ちリーチの人に一発でツモられるように、麻雀って理不尽なことがよく起きます。でもそういうことって人生でもよく起こるなって思うので、そういうこともあるよねって受け入れられるというか、人からどう思われるのかも気にならなくなったんです」と自分は自分、他人は他人と割り切れるようになった。

フジテレビの人気対局番組「THEわれめDEポン」では幻の役満とされる九蓮宝橙をアガり、各メディアでは役満ボディと称された

麻雀初心者が楽しく麻雀を打つためのコツ

 Mリーグ2020シーズンは全30選手中、女流選手は10人と3分の1を占める。その相乗効果なのか、麻雀教室等に通い始める女性は増加傾向にある。「麻雀を打っていると、なんでそれ切ったの?みたいなことを言う人とかっていっぱいいると思うんです。でも初心者の時には、自分がいいなと思ったことや聞きたいことだけを聞くようにして、納得したくないことは納得せずに自分が好きなように打つのが一番だと思います。私は麻雀に正解はないと思っているんで、いくらやらかしても次またやるよと思えるぐらいでいいんじゃないかな」と楽しく打つためのコツをアドバイスしてくれた。

 自身の得意分野を活かし、チームユニフォームのデザインも全面監修した。モデル・タレントとしての知名度もあるだけに、岡田プロが活躍すればするほど、麻雀を始めてみようかなと新たに思う人が増えていくに違いない。

岡田紗佳(おかだ・さやか)プロフィール

生年月日:1994年2月19日
出身地:東京都
血液型:O型
所属団体:日本プロ麻雀連盟
趣味:ゲーム、アニメ、歌
勝負メシ:焼肉
愛称:完全武装アフロディーテ
写真集:写真集「muse」(ワニブックス)、週プレPHOTO BOOK岡田紗佳「Perfect Body」(集英社)他多数
主な獲得タイトル:女流雀士プロアマNo.1決定戦てんパイクイーンseason345。八局麻雀57優勝ほか多数

岡田紗佳 年表
年齢 主な出来事
1994 1歳 東京都で生まれる
2000 6~11歳 6歳からの5年間、中国に住む祖母の家で暮らしていた時に麻雀と出会う
2011 17歳 「non-no」モデルオーディショングランプリを受賞
2012 18歳 青山学院大学国際政治経済学部入学
2016 22歳 大学卒業時、テレビ東京「大学対抗麻雀駅伝in箱根」に出演。この番組をきっかけに麻雀プロの存在を知る
2017 23歳 日本プロ麻雀連盟33期生としてプロ入り
2018 24歳 THEわれめDEポン 最年少優勝
2019 25歳 KADOKAWAサクラナイツよりドラフト2位指名
2020 26歳 THEわれめDEポン 優勝 
麻雀最強戦2020 最強の女流プロニュースター決戦 優勝

 

◎写真:佐田静香(麻雀ウォッチ) 、インタビュー構成:福山純生(雀聖アワー)

 

この記事のライター

福山純生 (雀聖アワー)
雀聖アワー代表。
マージャン普及を目的とした様々な事業を展開。
好きな手役は門前混一色七対子。
雀聖アワーオフィシャルサイト:http://8141.info/jansei/

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