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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第55回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第55回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節二回戦B卓

▼対局者
石橋伸洋
多井隆晴
ASAPIN
小林剛

 次節(11月30日)まで期間が空くので、これまでの対局の中で気になった局面を取り上げていくことにします。

牌譜はこちら

 最序盤でくっつきで手が進む2シャンテン。これなら先手が取れる可能性が高いとみて即アンカン。

 ターツが足りていますが悪形残り。もしがアンカンされていなければマンズは良形に変化しやすい中ぶくれ形で、ドラを切ってもメンゼンなら高くなりやすい手につき先切りも有力そうですが、この段階ではまだを抱えて打としそうです。

 悪形を鳴いてリャンメンテンパイの形ですが、4連形を含むシャンポンなので、スルーしても良形変化しやすいため急所が残りにくく、変化すればタンピン三色まであります。アンカンで変化が減っているうえに親が早い可能性が高い、トップ目というのもありポンテンに取りますが、特に条件が無ければスルーの一手とみます。このくらいでもスルーが有力なのかもしれません。

 1枚切れですが、が他家に使われていることも少なからずあるので、比較的鳴きやすく安牌になりやすいとみての打

 ドラがアンコになって満貫聴牌。待ちはドラ表示牌のカンですが他家にはあまり使われなさそうなところ。少しでもアガリやすくするためにを空切りしてソーズ待ちに見せかけます。

 東家からリーチが入り、テンパイを入れていた南家が親には通りそうなをツモ切って北家のアガリ。トップが入れ替わりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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