- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 セオリー16
今回からは最後の手出し牌がターツと読めるケースの判断。141ページのような局面になった場合に、南家は東家のを鳴いていないから通ると判断してしまう人もいるかもしれません。今回は東家のより先に南家がを切っているので、まだのターツが無かったケースは考えにくいですが、メンツ候補が足りていない、あるいはダブドラが手の内に無かった等の理由で、手牌を短くしてまでからは鳴きたくなかったというケースは有り得ます。一方、待ちでないのに、ここまでを引っ張った理由を想定するのは難しいですから、待ちはやはり大本命とみるべきでしょう。 もしとの順が逆ならどうでしょう。これもが1枚切れなら頭頭からの切りはありますし、そうでなくても何となくから切る打ち手も居そうですが、今度はむしろやからの打でと何かのシャンポンやカンが本線になります。このケースも、リャンメンを落としているからリャンメン以外の待ちには通ると思い込んでしまう人がいるかもしれません。セオリー3でも取り上げられましたが、元々待ちが絞りやすいケースで「通りやすそう」という読みを安易に用いるとミスをしがちです。
今回のように待ちを読まれやすくなる受けについては先切りも候補に上がりますが、鳴き手はポンして手を進めることもできるのでメンゼン時より受け入れのロスも大きくなります。143、145ページのような手牌なら、1手進んだ時に安牌を抱えていた方がよいなら先切りするくらいがちょうどよさそうですが、もしマンズがならを切ってもロスはのみ。これならドラであっても先切りがよさそうです。
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