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ネマタの戦術本レビュー第813回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その23」

ネマタの戦術本レビュー第813回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その23」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 セオリー23

 雀頭待ちが残らない手牌なら、特定の手役狙いでもない限り赤ドラを含むリャンメンが切られることはなかなかないもの。メンツ手で赤5単騎から手変わりしたケースについても、203ページの牌図ではのカンチャンよりを後まで残しているのでその可能性は薄い。よってチートイツが本線、赤5の1翻を切るだけの価値がある(とリーチ者が判断した)アガリやすい待ちが候補になります。

 4赤5と手出しで落とすと雀頭待ちが読まれやすく、そうでなくても河が弱くなり待ちが絞りやすいため、ツモるかどうか分からない手変わりを待つなら、赤5単騎のまま即リーチすることが多そうです。しかし205ページのようにが残り2枚となるとリーチにはいきづらい。そこで一旦ダマに受けて、4枚見えの字牌を引いたところであえてその牌を残してチートイツではないと思わせる選択も考えられます。アガれなくなるのは1巡だけなのでアガリ率はさほど落ちず、他家がテンパイした際に放銃率も下げられるとなると確かに有力そうではあります。

 しかし205ページの牌図なら、そもそもテンパイした時点でを切って単騎リーチを打ちそうです。を切っているのでセオリー20の理屈から待ちは読まれにくい。読まれにくいだけでが不要にならない他家からの出アガリはあまり期待できませんが、通常の悪形待ちよりはアガリやすそうな先制リーチチートイツテンパイとなれば、他家の押し返しを恐れるほどではないとみます。を切っていないのでいずれにせよアガリづらい、あるいは207ページのように放銃回避を優先したい点数状況であるなら、一旦単騎のダマに受け、4枚目の字牌と持ち替えるかどうかはその場に応じて判断することになりそうです。

現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術

基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。

本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎 
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ

本書で基本的な読みのテクニックとその裏をかく技術をマスターしてください。

著:平澤 元気
単行本:1,663円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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