- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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複合ターツ
テーマ28
本来「ターツ」と言えば、リャンメン、カンチャン、ペンチャンの3種のみ。1手でメンツが完成する2枚組のうち、トイツ以外のものを指します。ここでは便宜上、ターツにフォロー牌が加わった3枚組を、複合ターツと呼びます。
複合ターツはメンツになると、フォロー牌部分が浮き牌になります。この浮き牌から更にメンツができやすいほど発展性があると言えます。112、244、244からシュンツができると、残りの浮き牌部分はそれぞれ1、2、4なので、後者ほど発展性があるということです。複合ターツを1つの固まりとしてだけみるとこの発展性に気付きにくいため、ターツ+フォロー牌としても見ておく必要があるのです。テーマ03でも触れましたが、ブロックの分け方は1通りとは限りません。
テーマ29
例題Aはリャンメン固定の打がよいのですが、もしソーズのが。リャンメンが揃っている形になれば、目先の2枚差より、完全1シャンテンになりやすいように打の雀頭固定が有力です。今回はカンチャン残りなので、ツモで将来リャンメンテンパイになりやすいように再度打のリャンメン固定、ツモのリャンメン変化もメリットになります。
この手の比較は、「もっと勝つための現代麻雀技術論」61〜63回にまとめましたが、少し形が変わるだけで切る牌が変わりやすく難問も多いです。形で暗記するよりは、1手先の手牌の価値を正しく見積もれるようにしておきましょう。
例題Bは6ブロック、これならカンチャン落としが正着なのは分かりやすいですが、ソーズのが。リャンメンが揃っている場合に、受けを残しつつ完全1シャンテンになりやすいように打とする手に気付けたでしょうか。何となくトイツを落とす打、あるいはどのターツも切りづらいという理由で6ブロックに受ける打を選ばれた方も多いと思います。ヘッド候補としてのトイツと、メンツ候補としてのトイツを区別できるようにしたいですね。
テーマ30
例題Aはトイツ部分にいずれもフォロー牌がついているので、ターツ固定よりは雀頭固定。複合ターツをヘッド+フォロー牌と見込めば、よりもを残した方が変化で勝ることから打がよいと分かります。同様の理由で例題Bも打。メンツを逃すツモも変化になっていることもポイントです。
例題Cはフォロー牌からの手変わり無し。この場合は先にツモでテンパイした時のことを考えます。をリーチ宣言牌にしない方が、端牌のが出やすくなるので打が有力となります。
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