- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第3章
テーマ24
リャンメン>カンチャン>ペンチャンとありますが、実際はリャンメン>>>>カンチャン>ペンチャン程度の感覚です。非常に有名かつ基本的なセオリーなので、本書を手に取られたほとんどの方が御存知と思いますが、カンチャンとペンチャンの比較については、セオリーにそれほどとらわれることはありません。例えば1枚切れカンチャンとペンチャンの比較なら、多くのケースでペンチャンを残します。
テーマ25
リャンメン変化が2種あるものを内カンチャン、変化が1種のものを外カンチャンとして区別することもあります。例題Aのように1シャンテンなら、場況から待ちとして残った場合に強いターツを選ぶことも多いですが、それ以前は基本的にリャンメン変化が多くなるようにします。
例題Bのように明確に打点差があるので、リャンメン変化に差があるとしても打点を優先します。例題Cのようにリャンメン変化、打点も差がつかない場合は、待ちとして残った場合に比較的出アガリしやすいように端寄りのカンチャンを選びます。
テーマ26
例題Aのように、同じカンチャンでも、落とした後でも変化が残せる場合は若干価値が下がると言えます。ただしこれくらいの差なら結果に与える影響は小さいので、実戦では場況から待ちとして残った時にアガリやすそうなカンチャンを選ぶことが多いです。このあたりの比較は、「もっと勝つための現代麻雀技術論」56〜57回でも取り上げましたが、細かい差にとらわれすぎてより大きな差を見逃さないように注意が必要です。
例題Bは受け入れ枚数に差がつくケース。これならカンがよほど弱いというわけでもなければ打とします。
テーマ22
リャンメン変化の無いペンチャン同士でも比較要素があります。例題Aの比較要素、一通り答えることができたでしょうか。
しかし今回は役牌を鳴いてほぼ仕掛けていく手であることもあり、実戦では上家からチーしやすいかどうかが判断に影響することが多そうです。ターツ選択は実戦中何度となく行うことになるので、セオリーを把握しておくことも重要ではありますが、平面上の判断がそのまま適用できないことも多いことも意識しておきたいですね。
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