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ネマタの戦術本レビュー第1220回「『麻雀「超コスパ」上達法』編 その9 著:金太賢」

ネマタの戦術本レビュー第1220回「『麻雀「超コスパ」上達法』編 その9 著:金太賢」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第3章 勝ち組になるために取り組むこと

超コスパ戦術,26

戦術25で登場したのは5ブロックの手牌。麻雀は1アタマ4メンツを作るゲームですから、5ブロックの場合はブロック全てをアタマかメンツにする必要があります。与えられた仕事を全部こなさないといけないのであれば、一番手間がかかる仕事に集中するのが効率的ですね。「弱い受けをフォローする」とは、まさにこのことです。

6ブロックの場合は、ブロックのうち1つはアタマやメンツにする必要がありません。与えられた仕事のうち、1つはやらなくていいと言われたら、一番手間がかかる仕事をやめて他の仕事に集中するのが効率的。「ターツオーバーで弱いターツを切る」とはまさにこのこと。知らなければ使い分けるのが難しいテクニックなので、是非とも押さえておきましょう。

超コスパ戦術,27

ペンチャンを切るか、浮き牌を切るか。117ページの手牌であれば、ツモでメンツが完成した時を考えます。ペンチャンを切っていれば、リャンメン聴牌になる受け入れが6種(しかも平和がつく)の1シャンテン。戦術19の「手変わり5種」よりも多いのですから、この段階でペンチャンを払って最大限に手変わりを残した方がよいと言えます。

もしならリャンメン聴牌になる受け入れは4種止まり。これならペンチャン残しに分がありそうですね。このように4連形や中ぶくれ形といった強い浮き牌を含む場合は、悪形ターツを落として手変わりを狙うことが増えます。

亜リャンメンや一つ離れた浮き牌となると、ペンチャンのような悪形ターツを落としてまで残すかとなると微妙なところ。117ページのように、ペンチャンを残すと1シャンテン、切ると2シャンテンになる手牌は浮き牌が2つ。一方の浮き牌も価値が高ければ、もう一方の浮き牌も残してシャンテン戻しをするケースが増えると考えれば、どちらを選択するか判断がつきやすくなります。

麻雀「超コスパ」上達法


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初心者のための戦術書をつくりたい。本書はそんな金プロの思いから生まれたものである。 「麻雀のルールを覚えた人」「これから麻雀を強くなろうとしている人」のために、最短で麻雀が強くなるテクニックを解説。絶対に押さえておきたい役作りの原則や牌効率の基本、実戦で差が出る鳴きやリーチ判断、オリの極意、さらには平均順位を押し上げるトッププロ直伝の上級テクニックまで、3ヵ月間で強者と肩を並べられるようになるカリキュラムを組んだ。
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●著者プロフィール
金太賢(キム・テヒョン)
1983年1月27日生まれ、兵庫県神戸市出身。
脱サラ後に日本プロ麻雀協会4期生としてプロデビュー、A2リーグまでストレート昇級、1年後に最高峰のA1リーグへ。2017年に団体最高タイトル「雀王」を獲得すると、その勢いで「麻雀最強位」も獲得、翌2018年も「雀王」を連覇。現A1選手の中で連続在籍記録2位、降級未経験記録1位。

高い雀力と解説の分かりやすさに加え、トレードマークの派手なシャツで人気を集め、Mリーグの解説、ABEMAのRTDトーナメント、MONDOTVのモンド杯、など様々な麻雀番組でも活躍中。今最もMリーグに近いと言われるプロの1人。
普段は健康マージャン「まーすた」で麻雀の普及活動に努めている。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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