第2章 リーチ判断
6 打リーチ
手変わりも多くなく、待ちもそれほど悪くなく、打点を上げるメリットは十分にある。天鳳ルールであれば特にラス目からの押し返しを警戒してダマで無難に局を流そうと考える方も多いと思います。確かに、先手を取られた場合、あるいは先手を取るのが難しい場面ではより降り寄りに打つことが多くなりますが、放銃のリスクが高いルールなら他家にとっても押し辛いところなので、先制テンパイならそこまで判断は変えずに原則通りリーチでよいのではないでしょうか。
7 打リーチ
安目でも50符3翻の3メンチャンと、ダマ4翻以上確定だけど実質悪形に近い待ちなら前者有利でしょう。満貫クラスの良形テンパイに取れるなら、打点が若干下がるとしてもほぼそちらに取るのが正着です。打点も待ちも十分な手である以上、役満への手変わりが残ることもほとんどメリットになりません。
8 打
ツモで良形テンパイなら少なくともアガリ率でも即リーチと大差ない。それなら放銃のリスクが少ない方がよいとみます。手変わりが少なければ並びシャボでもリーチするところなので、手変わりが豊富であることの方が重要です。
なお、アガリトップでない場合は、ツモで即テンパイする方がよいので打の方がよいです。細かい話ですが、変化より受け入れ優先、今回はリーチのみでもリーチ赤でも同じことなので、変化がある方がよいということです。
9 打リーチ
フリテン3メンチャンリーチとリャンメンリーチなら後者の方がアガリやすいですが、ノベタンリーチとの比較なら大差無し。それなら平和と、あがった時に必ずツモがつくことから打点で勝るフリテンリーチとします。
フリテンリーチはためらいがちになりますが、他家からはフリテンかどうかは分かりません。フリテンになる可能性が残る牌の組み合わせが、そうでない牌に比べてどの程度の価値があるのか、そのことを知識として身につけていれば、フリテンを恐れることはありません。
10 打リーチ
ダマ4翻といった、リーチしても打点上昇率が低い手については、天鳳ルールのような順位制でラスのマイナスが大きいルールだと、フリールールに比べれば結構ダマ寄りになると言えます。
とはいえ、シミュレーションの結果からも、序盤でリャンメンテンパイ、持ち点に余裕があるわけでないのであれば、天鳳ルールであっても即リーチがよさそうです。