第2章 リーチ判断
11 打リーチ
「現麻本」講座32でも申しましたように、良形かつ、打点上昇が大きい手なら現物待ちダマでも基本リーチします。フリールールであがればトップがみえるのですからなおさらです。
が待ちとして特に強いので、この局面下なら天鳳ルールでもリーチが有利そうです。
12 打リーチ
は上家には両スジなので、互いに放銃率5%程度の牌を切るものとして、「現麻本」講座34より、悪形テンパイで追いかけに見合う点数は供託込みで約9800点。
2件リーチ以外の供託リーチ棒が1本あるので、リーチして40符3翻程度が必要になります。とはいえこれは降り切れる場合の話。
打点が足りてないとはいえ今回は共通安牌が1枚も無いので、テンパイなら押すところでしょう。待ちがかなり悪く山にほぼ残っていないと読めるなら別ですが、テンパイかつ安牌が無いのであれば最もアガリやすいようにテンパイに取るのが基本です。
13 打ダマ
良形変化が非常に豊富で、平和、イーペーコー、一通があるのでダブルリーチをかけなくても打点があまり落ちないのでダマにします。
「打点があまり落ちない」というのが重要で、実戦ではダブルリーチがかけられるけどリーチをしないケースはかなり稀ではあります。「ダブルリーチをしないのは勿体ない」ではなく、あくまでリーチした時としなかった場合の比較であることを心がけたいですね。
14 打
シャボになっても役牌、三暗刻があるので、中盤程度までは手変わりを待つ牌姿。今回はトイメンがソーズホンイツ傾向なのでなおさら取りダマよりはテンパイを外しますが、そうでなくてもツモがあるので、「手変わりを待つなら最大限に待つ」で基本は打とします。
もちろんマンズが場に高く待ちになってもアガリづらいという判断で打ダマとすることもあり得ますが、「現麻本」講座3でも申しましたように、カンチャンテンパイから手変わりを待つ場合はダマよりテンパイを外した方が有利になることが多いです。