第12期雀竜位・斎藤俊プロ(日本プロ麻雀協会)によるプロ対局の寸評記事!今回は5月3日に行われた「女流雀王戦第1節」です。
女流雀王Aリーグ第1節(全8節)
順位 | 氏名 | 第1節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 多田 ひかり | 203.1 | 203.1 |
2 | 石井 阿依 | 149.9 | 149.9 |
3 | 水崎 ともみ | 101.8 | 101.8 |
4 | 豊後 葵 | 61.0 | 61.0 |
5 | 水瀬 千尋 | 55.7 | 55.7 |
6 | 愛内 よしえ | 51.0 | 51.0 |
7 | 月城 和香菜 | 21.5 | 21.5 |
8 | 庄司 麗子 | ▲4.3 | ▲4.3 |
9 | 冨本 智美 | ▲9.6 | ▲9.6 |
10 | 米崎 奈棋 | ▲61.2 | ▲61.2 |
11 | 福山 理子 | ▲92.8 | ▲92.8 |
12 | 竹居 みつき | ▲95.9 | ▲95.9 |
13 | 大崎 初音 | ▲110.1 | ▲110.1 |
14 | 佐月 麻理子 | ▲124.1 | ▲124.1 |
15 | 崎見 百合 | ▲188.0 | ▲188.0 |
今年も女流雀王戦が開幕した。年間8節で上位3名が現女流雀王の朝倉ゆかりへの挑戦権を持つことができる。
開局から石井阿依が走る。
ツモ
カン裏表示牌がとなり6000オール。その後5本場まで積み6万点近くのトップに。
東4局、親の庄司麗子が猛追をかけ、6万点を越えて石井を躱す。
しかし6本場に崎見百合の切ったを石井がロン。
ポン ポン
開いた手牌は小四喜で32000は33800。
崎見はホンイツでを2枚持っていたこと、石井の仕掛けは両方役牌で庄司の親を流す仕掛けである可能性が高いこと、は場に1枚切られており役満の可能性は低く見えてしまったこと、全てが重なる不運だった。
打撃戦を制した石井が好スタートを切る。1節こそ好スタートを切れなかった崎見もまだ長い先を見据えた戦いを見せてくれるだろう。
女流雀王Bリーグ第1節(全8節)
順位 | 氏名 | 第1節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 鳥井 ゆう | 176.6 | 176.6 |
2 | 上田 唯 | 157.7 | 157.7 |
3 | 華村 実代子 | 106.7 | 106.7 |
4 | 水口 美香 | 102.5 | 102.5 |
5 | 中月 裕子 | 99.1 | 99.1 |
6 | 奥村 知美 | 65.7 | 65.7 |
7 | おくみき | 15.0 | 15.0 |
8 | ERIKA | 6.5 | 6.5 |
9 | 有栖 麻理奈 | ▲3.5 | ▲3.5 |
10 | 松嶋 桃 | ▲6.4 | ▲6.4 |
11 | 三添 りん | ▲41.0 | ▲41.0 |
12 | 逢川 恵夢 | ▲55.3 | ▲55.3 |
13 | 日當 ひな | ▲83.9 | ▲83.9 |
14 | 会田 日和 | ▲85.3 | ▲85.3 |
15 | 崎村 あやか | ▲89.0 | ▲89.0 |
16 | 大島 麻美 | ▲106.2 | ▲106.2 |
17 | 都美 | ▲127.8 | ▲127.8 |
18 | 蔵 美里 | ▲133.4 | ▲133.4 |
三元牌のそれぞれ2枚ずつの配牌来るとどんな気分でしょう?
麻雀覚えたての人も、場数を踏んだ競技プロもここまで露骨に役満が見えると「お!」となります。
華村の配牌
程なくとをポンする。
三添りんがを掴むもノータイムでピシッと打ち出される。
華村はをポンし、責任払いのルールはないが副露だけで役満が確定する。
三添の手は
ポン
ドラがで一手替わり三倍満の現状倍満テンパイ。
「ツモ・・・」
勝負の行方は・・・
「8000/16000」
ポン ポン ポン ツモ
華村が初日の勝利に役満の華を添える形になった。
女流雀王Cリーグ第1節(全8節)
順位 | 氏名 | 第1節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 中山 百合子 | 166.5 | 166.5 |
2 | 杉村 えみ | 121.6 | 121.6 |
3 | 澄川 なゆ | 114.0 | 114.0 |
4 | 青木 さや | 101.7 | 101.7 |
5 | 柚花 ゆうり | 89.9 | 89.9 |
6 | 水谷 葵 | 84.3 | 84.3 |
7 | りんのなお | 45.8 | 45.8 |
8 | 麻生 ゆり | 20.5 | 20.5 |
9 | 命 | 20.1 | 20.1 |
10 | 黒崎 有希 | ▲0.5 | ▲0.5 |
11 | 藤森 ナオ | ▲17.0 | ▲17.0 |
12 | 倉岡 薫 | ▲40.9 | ▲40.9 |
13 | 綾瀬 まり | ▲46.5 | ▲46.5 |
14 | ふゆつみ 千明 | ▲50.7 | ▲50.7 |
15 | 古屋 佳奈子 | ▲115.8 | ▲115.8 |
16 | 水瀬 夏海 | ▲123.5 | ▲123.5 |
17 | 中込 侑希 | ▲155.3 | ▲155.3 |
18 | 川又 静香 | ▲216.2 | ▲216.2 |
今期からCリーグも通年リーグとなった。
ここでは16期前期入会の「りんの なお」プロへの簡単なインタビューをしてみました!
――女流リーグお疲れ様でした。本日の感想を聞かせてください!
りんの:今日は4着を引かなかったので一先ず良しといった感じですね~。最初は3着、次は67800点持ちのトップ、ラスに近い3着、抜け番を挟んで最後は原点付近の2着でした。トータル+45.8です。
――緊張した?
りんの:緊張はそんなにしなかったですね。既に新人王戦、日本プロ麻雀連盟主催のマスターズ、先日行われたチャンピオンロードに参加していて、競技麻雀は今回が4回目ということもあり伸び伸びと打てたと思います。
――色々と参加しているんだね。特に他団体のものにも参加しているのはきっと良い刺激になったと思う。
りんの:そうですね。せっかくプロになったのだから出来るだけ参加をしていこうと考えています。
――普段は何をしているの??
りんの:普段はマッサージ屋の仕事してるんです。私めっちゃ上手いですよ!最近は休みを麻雀行事に合わせて取るようにしています。
――最後に一言どうぞ!
りんの:めっちゃ競技麻雀に参加していて「暇かよ!」って思うかもですがどうか憐れまないでください(笑)
――多くの競技麻雀に参加出来る事は競技プロとしての1つの才だと思います。これから頑張って行ってください!