第12期雀竜位・斎藤俊プロ(日本プロ麻雀協会)によるプロ対局の寸評記事!今回は11月26日に行われた「女流雀王Cリーグ後期最終節」です。
女流雀王Cリーグ後期最終節(全4節+上位8名で1節)
順位 | 氏名 | 最終節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 中月 裕子 | 129.8 | 496.8 |
2 | 崎村 あやか | 154.6 | 468.1 |
3 | 日當 ひな | ▲49.6 | 217.4 |
4 | 上野 あいみ | 5.6 | 112.4 |
5 | 藤咲 若奈 | 62.0 | 104.1 |
6 | 命 | 18.9 | 96.1 |
7 | 綾瀬 まり | ▲123.7 | ▲69.2 |
8 | 西城 凛 | ▲198.4 | ▲118.5 |
9 | 水瀬 夏海 | - | ▲189.0 |
10 | 高橋 ゆりあ | - | ▲233.4 |
11 | 柚花 ゆうり | - | ▲234.8 |
12 | 川又 静香 | - | ▲277.3 |
13 | 中山 百合子 | - | ▲430.7 |
人前で何かをすることは一般に緊張を伴うものだ。失敗をしたくない局面であれば尚更のことである。
緊張してガチガチでは力を発揮できないケースが多い。意外と思う方もいるかもしれないが、「緊張していない」ことは論外で、こちらも実は力を発揮できない。
適度な緊張を保つセルフコントロールは実力を最大限に出す上で非常に重要である。
日當ひな。MOREのメンバーでもある。
今日はそんな彼女の初昇級を賭けた戦いなのである。同卓者は命、綾瀬まり、崎村あやかである。
ポイントは約200ポイント離れているが、同卓の命、綾瀬から日當はターゲットになる。
1回戦、一番決められたくない命にトップラスを決められてしまい、なんとポイント差が50Pに。
「下手過ぎて消えたい・・・てか後ろから斎藤さんの威圧感が・・・」
と(勿論威圧感を出して観戦はしていないが)緊張が悪い方向に走っていきそうなのでポジションチェンジ。
日當と同卓している崎村あやかの2回戦。
南2局 ドラ
親の崎村
ポン
既に聴牌していた命からのツモ切りリーチの宣言牌を捉え12000和了。崎村がダントツになる。
次局の配牌を取る手が少し震えていたことが印象的だった。
震えるのも無理はない。この和了で事実上の崎村の勝ち上がりが決まったからだ。
日當もこの和了は歓迎である。自身のトップはなくなったが、命の着順が下がったので相対的に得をしたためである。
最終戦、日當は自力でトップを取り堂々の昇級である。
別卓ではダントツの中月裕子が今日もブッちぎり。
珍しく点棒が少ない状態で南場の親を迎えたが・・・
ツモ
リーチして軽々と高めツモ、ドラ ウラドラの6000オールであっという間に点棒の山を築く。
別局、カン待ちで追いかけリーチ(ドラ)
先行リーチ者がを掴みウラドラでハネマン。
強いっす。中月のBリーグが楽しみだ。