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ネマタの戦術本レビュー第460回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その12」

ネマタの戦術本レビュー第460回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その12」

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第4章テーマ肆

 得とは言い難い先切りが見受けられるという程度なら、の危険度は高く見積もっても通常の無スジと同程度。今回くらいの手牌なら大事をとって降り寄りに構えるのも手ですが、意識し過ぎるあまりテンパイからでも降りてしまうようなことにはならないようにします。

 この他家が仮に、出アガリしにくそうな平和手をダマにしたり、が浮いているリャンメン×2の1シャンテンで周りを警戒させるためにあえてを切ってきたりするほど河作りにこだわっていることが分かっているのであれば、はむしろ通常の無スジ以上に危険牌になるので降りた方がよいと言えそうです。

 本書でも指摘されている通り、押し引き判断を変えた方がよいと分かるほど打ち筋が特徴的な他家に関しては明確に押し有利と分かる手のみを勝負するだけでも長期的に見れば勝ちやすい相手と言えます。下手に苦手意識を持たず、可能な範囲で対応するようにしましょう。

テーマ24

 今回の牌姿とは異なりますが、シュンツが出来ると安手になるトイトイ1シャンテンに関しては、シュンツができる受け入れを減らしても局収支期待値で損しないことも多いことが分かっています。安牌だけでなく役牌を重ねての打点上昇、待ちを読まれにくくするための先切りも考慮すれば、むしろシュンツが出来る受けよりも孤立字牌を残した方が有利になることが多いのではないでしょうか。意識していなければなかなか選べない打牌なので押さえておくことをお勧めします。

 参考:ブログ「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「3対子な一向聴・トイトイ編

テーマ25 

 1メンツもないのでいずれにせよメンゼンでテンパイしづらく、鳴いても3翻あるので両方とも仕掛けますが、鳴くかどうか微妙なケースに関しては、一度スルーしても上家から鳴きやすいかどうかが判断の決め手となるケースも有り得ます。

本記事に関するご紹介

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木村由佳(編)
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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