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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第15回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第15回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節二回戦A卓

▼対局者
私:タケオしゃん
Bさん:シンプルなワキガ
石橋伸洋
Dさん:トトリ先生19歳

牌譜はこちら

15-1-min

 東家の第一打目をいきなり鳴いて打。ツモがうまくかみあった時にホンイツ役牌×2のような満貫狙いの仕掛け。あえてドラそばのから先に切っているのも印象的です。いずれにせよアガリには遠いので、アガった時に2000点になる可能性を多少増やすことよりは他家に圧力がかかる河作りを目指したというところでしょうか。

15-2-min

 ここでを切らずに落とし。他家が通常通り役牌を切り出していて圧力があまりかかっていないと判断して、安手でアガリを目指すくらいなら安牌を抱えた方がよいと判断したのでしょうか。

15-3-min

 はポンして打。いかにもピンズホンイツに見え、確かに他家視点からは押しづらい河になっています。しかしいくら圧力がかかるといってもアガリ率も打点も十分な手が入った他家の手を止めることはできないので、個人的にはのみ手でもリャンメンテンパイに取れるように中張牌を残してそうでした。

15-4-min

 結果は北家が満貫ツモ。しかし南家も当たり牌をツモってから引きでテンパイ。浮き牌を引き戻してからアガれるチャンスも一応あるので、メンツ候補が足りていないところからでも安牌を抱えて中張牌から切り出していく選択も見た目ほどアガリ率は落ちてないので案外有力なのかもしれないと思わされました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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