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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第140回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第140回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節三回戦A卓

▼対局者
私:就活生@川村軍団
Bさん:タケオしゃん
Cさん:独歩
多井隆晴

牌譜はこちら

 140-1-min

 リャンメン固定の打ですが、個人的には今回のようにメンツ候補が不足している場合は、ドラ受けでもリャンメンを固定せずに他の牌を切ることを優先して考えるようにしています。ツモだけでなく、をツモった場合もの中ぶくれ形が出来てドラ受けが残りますし、ドラをツモって更にもう1枚ドラを引いた場合もが残っている方が使いやすいです。

 ターツのフォロー牌は、そのターツがメンツになると浮き牌になります。メンツ候補が足りているなら大抵はその浮き牌を切ることになるので、ドラ受けがあるターツをリャンメン固定することが多いのですが、メンツ候補不足の場合は、メンツが完成した時にできる浮き牌からもう1メンツ作ることも想定してみると手作りの幅が広がると思います。

 ドラを最大限に使うことを考えるなら、ドラそばの浮き牌のも残してを雀頭に固定する打とする手もありますが、東家南家がを使ってなさそうとなれば流石に打でしょうか。

140-2-min

 再びツモったを残せば雀頭の1シャンテンに取れますがツモ切り。雀頭を崩してシャンテンを戻すケースは少ないのですが、今回はドラに加え残り2枚、ツモとソーズで雀頭が出来るツモが豊富。をツモった場合もカンテンパイになるよりよいかもしれません。

140-3-min

 既にドラ3あり、ツモでテンパイした時はドラが出ていくとなるとドラを残す打点的メリットは低い。危険牌先切りの打も頷けるところですが、ツモでもチートイツテンパイとなると流石に打としそうです。先切りリャンメン固定の有用性も最近では見直されつつありますが、それを踏まえたうえでも固定した方がよいかを判断するのは難しいです。

140-4-min

 このドラを北家がポンしてメンツ崩しの打をチーしてテンパイを取れる形になりましたが、待ちが残るとフリテンかつ悪形になるのでスルーしてメンゼンで進めた方がアガリやすそうです。メンゼンを崩しても打点が下がらず、他家への牽制や西家がチーできる形だった場合の鳴きを阻止するといった効果も踏まえたうえでの鳴きでしょうか。

140-5-min

 西家はドラポンの北家に絞って一旦を止めますが、でテンパイしたところでリーチ。

140-6-min

 これを北家がポンテン。フリテンの待ちという超悪形ですが、リスク無しでテンパイに取れるならアガリの可能性を残します。

140-7-min

 をツモって裏1の満貫。ラス目から3着に浮上するアガリになりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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