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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第172回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第172回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第六節三回戦B卓

▼対局者
私:就活生@川村軍団
小林剛
木原浩一
Dさん:タケオしゃん

牌譜はこちら

 172-1-min

 受けがかぶっているので打の方がトイツの分だけ受け入れが広いですが、ツモなら先にを切った方が手広くなります。ツモが残っていれば次にツモ待ち平和ドラ3に受けることもできます。次にメンツが出来ることを考えれば、基本的に6ブロックより5ブロックに受ける方が有利です。

 しかし、打として先にトイツのフォロー牌をツモるようなら、トイツ落としで受けかぶりのないより手広い5ブロックになります。打は形としては6ブロックですが、よりをブロックとして優先しているとみることもできます。のシャンポン待ちになった場合もの先切りが活きるというのもあり、優劣比較が難しいところです。

172-2-min

 イーペーコー目がありますが3枚見え、一度切っているの方がリャンメン変化狙いのくっつきとして優秀です。

172-3-min

 リーチが入りますがこちらも出アガリ満貫、ツモって跳満につき勝負と思いきや打。通りやすい牌を切りつつ、またぎのなので脇からの出アガリも期待しやすい5200に受けます。「押すべき手なら最大限に攻める(多少の危険度より通った場合の和了率、打点重視)」のが原則ですが、安全策をとっても和了率、打点でそれほど劣らない場合は比較が難しいです。

172-4-min

 ドラ3は満貫、鳴き三色ドラドラは3900ですが、南家がポンとあってはドラの出はかなり期待しづらいとみて三色1シャンテンに受ける打

172-5-min

 もちろんドラが出たらポンして打点を上げるとともに受け入れを増やしますが、染め手傾向の南家からドラが出てくると、当然ながら相応の警戒が必要です。

172-6-min

 ポンの時点で南家は待ちのチンイツ。雀頭の鳴きホンイツテンパイだとしてもドラは切るので、ポンした次巡にをツモるようなら余ったソーズを勝負するところですが、一通り字牌が見えたとなればほぼチンイツで満貫以上。満貫テンパイだとしても余ったソーズを勝負するかどうかは場に応じた判断が必要となりそうです。欲しい牌が出たら何も考えず喜んで鳴きそうになりますが、相手が何故その牌を切ったのかを考えることを怠らないようにしたいですね。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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