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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第67回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第67回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節三回戦B卓

▼対局者
Ⓢ福地誠
ASAPIN
小林剛
石橋伸洋

牌譜はこちら

 次節(11月30日)まで期間が空くので、これまでの対局の中で気になった局面を取り上げていくことにします。

 テンパイしやすいのはターツを2つ残す打ですが良形テンパイになりやすいのは落とし。2枚切れかつ二度受けではありますが、その分ツモが5メンチャンになるのでこれくらいならまだマンズカンチャンを外しそうです。

 をツモって今度はカンチャン落とし。テンパイしたところで待ち選択。早い段階でを切って待ちは他家からかなり読まれづらいところですが、ツモった方が高打点になる以上、元々待ちが多く受けも残る待ちでリーチ。結果的には一発目にをツモりますがこれは打リーチがよいとみます。

 配牌でチートイツ1シャンテン。中張牌から打つとテンパイ時にチートイツと読まれやすくなるというのはありますがこれくらいならから切りそうです。

 は赤受けがあり、ドラをツモってもメンツ手に移行するメリットは薄いのでここは打でしょうか。

 北家からリーチ。親で通っている牌が少ない以上ひとまず押すところですが、リーチがかかった以上リーチ者以外からのポンテンは期待しづらくなります。をスルーしてもチートイツ1シャンテン。危険牌を引いてもトイツ落としからタンヤオでアガリ目が残るので、ひとまず押すとしてもスルーとどちらがよいかは気になるところです。がドラ表示牌でなおのことトイトイになりにくいことから個人的にはスルーしそうでした。

 前図の時点ではトイトイもありましたが、こうなると高めドラ1止まり。が通ってもテンパイで更にを押す必要があるのでこうなると落としで撤退してそうです。結果的にはが裏ドラになり満貫と手痛い放銃になりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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