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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第100回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第100回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第三節四回戦A卓

▼対局者
石橋伸洋
Ⓟ川崎たかし
おじさん
独歩

牌譜はこちら

 オーラスダントツの西家。ここまでリードしているならそれなりにアガれそうで打点も見込める手ならアガリに向かう方が素点的によさそうですが、1メンツもないこの手ならアシストに徹します。

 メンツ候補が足りていて雀頭が無い形なので、ツモで雀頭ができやすい形ができる打の方がよいかもしれません。ただ雀頭がある場合はもちろん残しがよいので、優劣が逆転していると言えるかまでは正直自信がありません。

 1シャンテンになった時の直接の受け入れは6ブロックにしても変わりませんが、トイツが出来た場合は受けができるので落としの5ブロックが有利になります。先にをツモるよりはをツモることの方が多く、鳴き手では逆転条件を満たせない(落としで東家からが切られてもロスにならない)ことから落としとしそうです。

 北家がカンでテンパイ。誰がツモっても出る牌なので勝負が決したと思いきや…

 ラス目の南家が待ちで追いつきリーチ。

 アガって2着のままで、振った時だけラスがある北家はもちろん降り。

 もし北家がツモった牌が南家に通る牌ならこので決着でした。リーチの抑止力がよく分かる局面です。

 それでも流局なら一人テンパイでも南家がラス。アガリ牌のが全て他家の手に入りこれまでと思いきや、流局間際に東家から出アガリ。直前に切られたがノーチャンスになったことの見落としかと思いきや、漫画喫茶のマウスの誤作動でがツモ切られてしまったとのこと。操作ミスのための環境作りも実力のうちと言えばそれまでかもしれませんが、実に悔しい負け方です。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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