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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第122回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第122回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節二回戦C卓

▼対局者
多井隆晴
Ⓟ木原浩一
独歩
石橋伸洋

牌譜はこちら

 前巡のをポンすればツモ番を飛ばして安全にテンパイを維持できますが、その場合は放銃しない代わりに南家のツモアガリなので南家の手によってはかえって損します。南家にハイテイが回り、自分のアガリ率も下がるのでスルーの一手。

 打ならツモで手広い1シャンテンになりますが、を残せばツモでマンズ二度受けを解消しつつタンヤオ確定。リャンメン×2の1シャンテンなら既に十分アガリやすいので、打点が上がる変化が2種ある打に分がありそうです。アガリやすさの観点からはアンコそばより雀頭そばの浮き牌を残すのがセオリーなので気付きにくい選択です。

 親でドラドラ、共通安牌が少ないとはいえ、2軒リーチにノーテンから押すのは厳しそうです。テンパイから押すかどうかの基準は「現麻本」でも取り上げましたが、ノーテンから押すケースも全く無いわけではないので、このあたりは個人的にも研究課題です。

 ドラ3につき重なりで仕掛けがきくようになる変化が最も強いですが、を残せばツモで受けが増えるうえに456三色の目も残るので難しいです。

 ノーチャンス、打点効率的にもリーチしそうですが、を切っているのに4枚見えを引っ張ったとなると、(対子)からの切りリーチが想定されやすいことをケアしてのダマでしょうか。

 場況からペンが安く、ピンズが高いとはいえ、ドラかつタンヤオ変化もあるのではまだ残してそうです。ペン受けと、比較的安牌になりやすいトイツを残すなら打という手もあります。

 トップ目、切る牌がドラ表示牌の両無スジというだけなら満貫テンパイを取らないほどではないとみます。東家の生牌切りが強いのもあってかスルーを選択。東家も現状2枚切れペンチャン残りでのみ手1シャンテンなのでは止めてそうです。

 1手進んだ時にテンパイに取れるより、狭いとはいえ満貫に届くくっつき1シャンテンが強いとみて先にマンズリャンメンを落としてそうです。場況的に待ちが強いというのもあってか打を選択。

 ダマ9600でも点数状況的に十分ではありますが、前巡を切ってがスジ待ちになったところ。ここで空切りリーチなら、2フーロした北家西家は押すにせよ降りるにせよが止めづらいのでリーチ有力とみます。

 対リーチに2シャンテンとなると基本降りですが、浮き牌にくっつくだけで手が進むメンツ候補不足のケースなら1シャンテン時の判断に近い。順位争いの西家からのリーチ、3巡目で特に情報が無いとなると悪形待ちの可能性も高いと見て、1シャンテンになればまずまず押せるとみてこの時点では降りないという判断でしょうか。結果的にはここから追いついて満貫ツモ。ラス目と余裕のある点差をつけることができました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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