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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第146回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第146回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第七節一回戦B卓

▼対局者
小林剛
就活生@川村軍団
石橋伸洋
ASAPIN

牌譜はこちら

 ヤオチュウ牌のトイツが3組あるのでからポン。字牌が重なればホンロウトイトイの満貫。トイツがあるのでホンイツよりチャンタの方がアガリやすそうですが、ドラなのもありよりを残しています。

 東家は北もポンしてと手出し。自分のアガリを中心に考えるなら、重なりから満貫に届くようヤオチュウ牌を残してを切りそうです。
 しかしこの段階でを切ると手が進むにつれホンイツでないと読まれてしまい、この河でホンイツでないとすると、ホンロウトイトイを見つつ牽制狙いの遠い仕掛けと読まれて他家に押し返されやすくなる可能性もあります。
 南家は自分のアガリを中心に考えるなら、ソーズホンイツ本線とはいえチャンタ、ドラ引き変化もある以上受けを残すところ。東家の仕掛けがピンズホンイツ狙いの可能性が高いとみて、テンパイしないうちにピンズを先切りというところでしょう。ここでピンズを切らせたのは東家が河を作った効果とも言えます。

 役有りになるは残り1枚ですがをポンして打。ホンイツでないのにが残っているとなると、のような役牌トイツを含むトイトイ仕掛けに見えます。そうなると役牌はかなり打ちづらくなり、南家のホンイツをアガりにくくさせているとも言えます。親番の石橋プロの仕掛けとなると、牽制込みの遠い仕掛けである可能性もそれなりにありそうではありますが、このような形なら、そもそもはまだ残すと考えるのが自然。同卓者の誰もが、まさかここまで手材料が揃ってないとは思わなかったのではないでしょうか。

 東家は自分のアガリが難しい以上、高打点の可能性がある南家の仕掛けにを絞って打。南家は高め満貫の1シャンテンでしたが、東家の仕掛けに切りづらい白が浮いているので切りで手を戻します。

 東家はテンパイ料を取れる可能性を残すに越したことはないので、雀頭のくっつき1シャンテンになったところでは南家の仕掛けに止めつつドラをツモ切り。しかしこれで南家もを合わせ打てるようになり1シャンテンになりました。

 東家がをツモ切り南家にホンイツチャンタ役牌のテンパイが入ります。南家の仕掛けを踏まえればを止めて打とする手もありそうですが、ここから既に2枚切れている手出しとなると、いよいよ東家がテンパイしているとすると不自然なので、ノーテンと読まれて他家に自由に打たれることになりそうです。張り子の虎を虎に見せかけるのも、張り子と認めてしまうのも相応のリスクがあります。うまくアガれた時のリターンが大きいなら、アガリに遠くても積極的に仕掛けたいものですが、仕掛けた後の立ち回りは難しいものです。

 西家は単騎のチートイツテンパイから、ツモでのシャンポンに待ちを替えて出アガリ。南家の手は高くても今回のような4翻止まりで、そうだとすればは持ち持ち。も別の他家が止めている可能性が十分にあるとみて、単騎リーチでめくり合うのも面白そうです。
 しかしそれは観戦者視点で、東家の仕掛けが張り子の虎と分かっているが故の判断。実戦的には選びにくいところでしょう。東家の立場からすればこの局が横移動に終わったので、結果的に遠い仕掛けからテンパイを装う手順が功を奏する展開になりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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