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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第16回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第16回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節二回戦A卓

▼対局者
タケオしゃん
お知らせ
小林剛
Ⓟ渋川難波

牌譜はこちら

東2局0本場

チートイツ1シャンテンですがヤオチュウ牌トイツが多く鳴いても高打点になりやすいのでトイトイ2シャンテンに受けます。ツモからホンイツ移行もあるので残し。

マンズよりが鳴きやすく、がコーツになった場合は高め跳満に届くのでをツモった場合より打点面で有利。形としては6ブロックですが、フォロー牌を含むブロックの方が価値が低いと判断した5ブロック打法と呼んだ方がいいかもしれません。

南家のポンに意識が向きがちですが、むしろ着目したいのは受けがあるのも関わらず手出しでと落としている西家。ポン打なのでを何かと取り替えた1シャンテンの線もないためテンパイ率も高い。西家の手順から想定されるのは、トイトイと役牌以外に何らかの手役があるケース。混老頭自体はかなりレア役としても、この河と鳴きであれば生牌ヤオチュウ牌の放銃率は相当高そうです。

逆に南家は鳴いて役がある形でさえあればをポンするのでテンパイ率自体は低いと言えます。私自身も実際に打っていればに手がかかりそうですが、南家がを鳴いていないことからあたりを切って凌いだ方がよかったように思います。

南1局2本場

メンツ候補が足りていないのでを引いてもドラが出ていくとは限らず、むしろへのくっつきで更に手が進むので特に残しておきたい受け。を真っ先に切るとドラがトイツ以上を想定されやすくなるのもあり、打がよかったように思います。

チャンタ三色ドラ1の3900をテンパイしているところにツモ。最も高打点が狙えるのはツモった時に5200になる打ですが、先述の通り東家はの順にヤオチュウ牌を処理しているのでをトイツ以上で持たれている可能性が高く、そうだとすればは山に高々1枚となりかなり苦しい待ちになります。

が最も無難ですが、この3フーロは既に他家に相当手牌構成を絞られていてもおかしくありません。3フーロ目はからをチーして打。チャンタ仕掛けでをトイツで引っ張っていることから、チャンタ以外の手役、役牌か123三色があったことが想定されます。カンは相当警戒されていて出アガリは期待しづらいです。

渋川プロの選択は何とドラ切り。最も安くなるうえに、東家にドラを鳴かせるリスクがありますが最もアガリがとれる選択。他家視点からしても、ここで手の内からを切るのは、アガリやすさ重視で待ちに受けたケースに他ならず、東家がドラポンとなれば、東家にアガられたくない西家からの差し込みまで期待できるかもしれません。

東家がをポンして打を手の内で持っていたのは南家、南家にとっては北家が東家に満貫放銃は望ましいので差し込みせず。ここでツモってきたのが。「チーテンにソバあり、ポンテンにソバなし」ではなく、渋川プロの『魔神の読み』にある通り、「ポンテンは全体的に危険」なのでも十分候補に上がります。

も引かされやむなく撤退。手牌が残り4枚でも、降りた方が得ならそうすべきとはいえ、実行するにはなかなか胆力が要ります。

何と手の内が全て当たり牌に。観戦者の立場からすれば、ここでを引いてきたらと良からぬ期待をしてしまうのですが結果は流局。この展開を渋川プロ本人は、「ヘタウマなのか、ヘタなのか、ウマなのか」と称されていましたが、結果はともかく、選択は「ウマ」であると私はお見受けしました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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