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ネマタの戦術本レビュー第13回「スーパーデジタル麻雀 著:小林剛 その13」

ネマタの戦術本レビュー第13回「スーパーデジタル麻雀 著:小林剛 その13」

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第二章 麻雀はこんなゲーム

(3)1回の親番の価値が500点とすると、アガリが流局時テンパイで更に連荘する確率が30%程度あるので、連荘の価値は500×1.3で650点。「科学する麻雀」で連荘の価値は約650点であることが示されているのでほぼ一致しますね。連荘の価値が過大評価される原因は、親番さえ残っていればどんなに大差でも連荘し続けて逆転する可能性があるという点にありそうです。

 優勝しか意味の無い大会形式で、親番が流れて逆転の可能性が無くなった他家がアガリに向かわなくなったため、親が連荘し続けてまさかの大逆転が起こったという例はプロのタイトル戦でもいくつかあります。そのような出来事は印象に残りやすいので、なおのこと過大評価されがちになります。

 0%の可能性を1%にするより、50%の可能性を55%にする方がゲームに与える影響は大きいですが、人はどうしても前者を必要以上に気にして、後者をないがしろにしがち。「流れ論」に限らず、人は確率に弱い生き物であると改めて感じさせられます。

(4)連荘のメリットは大したことがないのであれば、親番の重要な価値とは何か。それは、「あがった時に打点が1.5倍になること」であり、「親に放銃することがないので放銃点が低いこと」であり、「親相手には押し辛いので積極的に攻めることができる」ということです。

 本で取り上げられている(1)〜(3)の例について、私の見解を述べてみます。

 (1)親であれば悪形1翻テンパイで押すこと自体は悪くなく、むしろすぐに降りてしまうよりは局収支で勝ることが多いです。しかし、「全ツッパ」するかと言われれば考えものです。危険牌を通せば通すほど、次の危険牌の放銃率は上がります。

 打点と待ちだけ見ればほぼ「全ツッパ」でよい手牌であっても、当たり牌がかなり絞れているので流石に回し打ちした方がよいという局面も実戦では珍しくありません。「親だから」という理由で他に考えが回らなくなるのは避けたいですね。

 (2)子のダマ7700(30符4翻)リャンメンテンパイをダマにするのなら、親のダマ7700(40符3翻)リャンメンテンパイもダマですかという質問を何度か受けたことがあります。「ダマであがった時の点数」だけで判断するのではなく、あくまでダマとリーチのアガリ点、アガリ率を比較すべきですね。この問題に限らず、「これで十分」ではなく、「これが最善」と言える打牌を選ぶように心がけましょう。

 (3)親の方が勿論鳴き寄りではありますが、子でも役牌トイツがあるのでチートイツに比べて打点面であまり劣らず、仕掛けやすいトイツが多いので鳴きます。鳴くとトイトイ止まりなら親なら鳴く、子ならスルーでしょうか。チートイツは連荘しにくいからというよりは、親の仕掛けには他家が押し辛いから安くて遠い仕掛けもしやすいという影響が大きいです。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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