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ネマタの戦術本レビュー第339回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その12」

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 Q100〜102

 Q100の形もウイング8枚形ですが、これまでとの違いはウイング部分だけで2メンツ取れること。つまりQ100は3メンツあるヘッドレス1シャンテンになります。

 Q101は2メンツ形1シャンテン。他に雀頭があるので、ウイング8枚形も単なる2メンツ+浮き牌2種でしかないので不要牌になります。

 Q102は単独トイツが無いので雀頭固定。確かに見落としやすい形です。

 百聞は一見にしかずには実は続きがあり、百見は一考にしかず、百考は一行にしかず、百行は一果にしかずとなります。つまり見るより考えよ、考えるより行動せよ、そして行動するだけでなく結果を出せということになります。統計学はものによっては百果に値するものを一見で知ることが出来るので非常に重宝しますが、局面次第で判断が変わりやすいケースについては、「百見は一考にしかず」ということもあるでしょう。結果を出すためには、考えるべきは何か、考えたうえでどう行動すべきかを把握することが必要です

 Q103〜105

 今回も雀頭の振り変わりで手役がつくケース。今回は端牌のトイツを落としてタンヤオ変化をみるケースだったのであまり意識しなくても選べたと思います。むしろ内寄りの牌を切った方が有利なケースを見落とさないようにしたいですね。

 麻雀で言えば「ピンフのみダマは間違い」が近いでしょうか。行動経済学的には、「プロスペクト理論」に相当しそうです。

 Q106〜108

 いずれもヘッドレス1シャンテン。悪形メンツ候補を落として良形確定に受けるのが多くの場合正解になりますが、Q108はその例外の一つ。としても引きは待ちの単騎+カンチャン待ちに受けられる上に、ツモのメンタンピンがあるので打点的にも有利。悪形メンツ候補が雀頭を作りやすい形()であることがポイントです。

 9回裏同点でも損なのか気になって調べてみましたが、打てない部類の選手であってもトントンくらいみたいですね。麻雀は順位制なら流石にオーラスアガリトップのピンフのみはほぼダマにするところですが、一発裏に祝儀がつくルールとなるとそれでもリーチすべき領域が多そうです。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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