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ネマタの戦術本レビュー第400回「ゼロ秒思考の麻雀 著:ZERO その10」

ネマタの戦術本レビュー第400回「ゼロ秒思考の麻雀 著:ZERO その10」

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 打 今回はツモでもメンツ候補ができ、ホンイツチャンタ役牌の満貫もあります。確かに手が進む牌が多いときほど、カンによってシャンテンが進む可能性は高いのですが、逆に言えばアガリに遠い段階はカン材がメンツ候補として使えなくても手が進むことが多いので、アガリ率自体はそれほど下がりません。

 重要なのは利益を受ける頻度より、利益の大きさです。シャンテンが進む牌が少ないのでツモ1回の価値が高く、リンシャンツモの恩恵もあるのですから、利益の大きさという面ではやはりテンパイ時が一番なのではないでしょうか。     

 しかし1シャンテンともなると、カン材を引っ張ることでアガリ率に結構な差がつく牌姿も多いので、そのような場合はカンします。アガリが十分見込める手になった場合は、カンしてツモ1回とカンドラの権利があることは大きなメリットになるので、「アガリに遠い段階で半端にカン材を残すくらいならツモ切るべき」という考え方も疑問が残ります。今回のようにアガリに遠い段階で、浮き牌へのくっつきでも大差ないような場合はカンは一旦保留するのがよいとみます。現状手役はチャンタだけなので、を残してをツモるより、を残してが重なる方がよいとみて打とします。

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 をポンするとをポンした場合にヘッドレスになり、も絞られやすくなりますが、他を仕掛けて手が進んだ場合も、をトイツで持っているよりは鳴いていた方が手広い分有利ですし、をスルーしてメンホンが狙えるほどアガリに近い手というわけではありません。少なくともをチーした形よりはをポンした形の方がよいのではないでしょうか。

 今回のテーマからセオリーを挙げるとするなら、「ホンイツはチーから入れ」というよりは、「ホンイツのメンツ候補が足りるなら、メンツが増えないチーでもせよ」となるでしょうか。染めずにメンゼンリーチを打つより高打点になるケースもあるので、メンゼンにこだわらず少しでもホンイツでアガれる可能性を高めた方がよいということです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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