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ネマタの戦術本レビュー第424回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その1」

ネマタの戦術本レビュー第424回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その1」

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第1章No.1

 以前であれば特に条件が無ければ完全1シャンテンに受けるのが正着とされていました。結論が変わった大きな理由は、「先制テンパイを受けた後、降りた方が有利であれば降りる」ことが考慮されるようになったためです。

 逆に言えば、先制テンパイを受けた後で無スジを引いても当分は押した方がよいと言えるほどの勝負手(タンピンドラドラ完全1シャンテンなど)であれば、基本は完全1シャンテンに受けた方がよいと言えます。また、他家のリーチや仕掛けに対して不要に危険牌を切ってしまうような押し引きのミスをしてしまうようでは安牌抱えが活きないということも言えます。

 受け入れを狭めて安牌を抱える打ち方については昔から何度となく取り上げられてきましたが、「どのような手牌であれば、どの程度の危険牌を勝負できるか」という押し引き基準が確立されるようになったのはつい最近の話です。

 その為、いわゆる「現代麻雀」の考え方が浸透するまでは、「安牌を残すことは知っていても、後手を引いた時の押し引き判断が不得手」である打ち手が特に多かったのではないでしょうか。今回の研究に見られるように、案外目一杯に受けない方がよいケースがあるにもかかわらず、「先切りはナンセンス」という考え方が広まったのは、先制テンパイ重視の手組をすることでミスが減り、結果的に成績が向上した打ち手が多かったからという背景があるのかもしれません。

 今回は先切りをして残す字牌が「完全安牌」であることを前提にしています。役牌生牌程度のそこまで安全とは言えない牌であれば完全1シャンテン取りが有利になっています。(ブログ:とりあえず麻雀研究始めてみました 参照)  実戦では完全安牌を抱えられないことも多く、余剰牌の無いぶくぶくな手牌にするのを必要以上に恐れて、「何となく通ってそう」な牌を抱えてまで受け入れを狭めてしまうのもよくあるミス。将来の牌の危険度をうまく見積もったうえで、受け入れ最大にするか、安牌を抱えるか選べるようにしたいものです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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