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ネマタの戦術本レビュー第444回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その21」

ネマタの戦術本レビュー第444回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その21」

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第4章No.1

 今回提唱されたセオリーの中でも特に異論が多かったものと思われます。具体的なデータについてはブログ「とりあえず麻雀研究始めてみました」に記載されてあります。

 データ監修をされたnisi氏は、シミュレーション上ではリーチ有利だが、シミュレーションに反映されていない実戦上の要素については取りダマ寄りのものが多いことからどちらかと言えばダマ寄りとの見解を示されています。私も同意見です。例題の局面に関しては、取りダマにしたところで即リーチよりも局収支で上回る選択をとることが難しいですが、実戦では何らかのダマ寄りになる要素が大抵は含まれているのではないでしょうか。

 また、テンパイしてもリーチのみカンチャンになる可能性が高い手については、親リーチが入ればテンパイするまでは現物から切っていくことになるのでうまくテンパイしたとしても切る牌が現物でないことが多いものです。他家のテンパイが入る前であっても、リーチのみカンチャン濃厚な手なら安牌よりは手変わり牌を残すことが多いもの。例題としてはシンプルですが、実戦では出現頻度が低いケースであるというのも、結論に違和感を覚える打ち手が多い理由ではないでしょうか。

No.2

 「ツモアガリしかできない7枚」と、「ツモアガリか先行リーチ者から出アガリできる4枚」なら後者の方が1巡あたりのアガリ率は高くなります。リーチ者以外からの出アガリもあるので、リャンメン待ちでもフリテン追っかけの場合はカンチャン追っかけより分の悪い勝負になります。

 とはいえ、No.1よりカンチャンでも局収支上は追っかけ有利な領域が多いことからも、フリテンリャンメンでも打点が伴えば追っかけ有利な領域がそれなりにあるようです。

 ただし巡目が深くなると出アガリできないフリテンリーチのアガリ率がなおのこと下がることもあってダマ有利なケースが増えます。実戦上のダマ寄りになる要素についてもNo.1と同じことが言えるので、実戦で同様の局面が出現した場合に、今回の基準をそのまま適用してよいと言えるかは注意して判断する必要がありそうです。

本記事に関するご紹介

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今回は、雀ゴロK氏の超実戦打法に、麻雀研究家nisi氏のデータを加えて、これまでの常識を覆す麻雀の新戦術の数々を提唱する。
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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