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ネマタの戦術本レビュー第592回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その32」

ネマタの戦術本レビュー第592回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その32」

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Q69

 3フーロしているトイメンのテンパイ率が34.8%しかなく、1フーロもしていない下家のテンパイ率が51.3%もあるのはかなり不自然なので誤植と思われます。

 北家視点では生牌は9種類、序盤に親が切ったは後から重なったケースも考えられるので、待ち候補は10種。2種類が当たりなので、北家が確実にトイトイのシャンポンテンパイとするなら放銃率は20%。ノーテンやトイトイ崩れのテンパイであることもあるとはいえ、現時点の放銃率は少なくとも6.5%よりは高そうです。

 また、をスルーした場合も和了率20.1%、放銃率11.2%あることから、スルーしてもにくっついて役アリテンパイになった場合はを押すものとして判断されているようです。それならこの時点でテンパイに取った方が有利と出るのもうなずけます。スルーしてが通らない限りはを切らない選択との比較が気になります。

Q70

 鳴いてもまだテンパイしない場合に、「鳴かないと間に合わない」から鳴くのか、「鳴いても間に合わない」からスルーするのか。このあたりは意見が分かれるところですが、定量的な判断がされたのは本書が初めてではないでしょうか。

 アガリに遠い段階は元々のアガリ率が低く、スルーして手が進む牌をツモることも多いので案外アガリ率が上がらないものです。今回はスルーすることで下家への安牌を残しつつ、うまくいけばメンタンピン567三色まである牌姿。鳴いてテンパイしてもカンののみ手では結局降りることも多いこともスルー寄りの要素と言えそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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