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ネマタの戦術本レビュー第1004回「『麻雀勝ち確システム』編 その3 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1004回「『麻雀勝ち確システム』編 その3 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM7

昨今では再びリャンメンを固定して安牌を抱える打ち方が見直されつつあります。しかしそれは、「先制テンパイできなさそうな手牌の場合に、後手を引いた場合も押し返しやすい、あるいは降りる時に安牌に窮しないようにする」ためのもの。本書の牌姿のような完全1シャンテン、メンタンツモドラで満貫に届くような手牌ですることではありません。先手が取れそうな手牌でミスすることは、そうでない手牌のミスより結果にずっと悪影響を与えるので、まずは最速でテンパイを目指す技術を身につけましょう。

SYSTEM8

本書では先切り迷彩で出アガリしやすくなる効果にも否定的ですが、少なくとも迷彩については一定の効果があることはデータの上でも示されています。

しかし、テンパイを遅らせるリスクはもちろん、麻雀にはメンゼンツモの1翻があるので、うまく迷彩が効いた待ちになって出アガリできたとしても、実はツモれていたとなればかえって損することになってしまいます。手牌と局面次第で狙った方がよいケースもありますが、特に条件が無ければテンパイする受け入れを重視した方がよいでしょう。

SYSTEM9

上記のデータによると、「5巡目の宣言牌のスジ待ちリーチ」と、「7巡目の宣言牌以外のスジ待ちリーチ」のアガリ率が等しくなっています。すなわち5巡目で宣言牌のスジ待ちリーチが打てる場合は、次の巡目に空切りまたはスライドできる牌をツモれるならダマにした方が有利ということになります。

しかし麻雀牌が34種なのに対して、手牌にある牌の種類は最高でも12種(1つは必ず雀頭なので)、スライドできる牌を含めて12+αとしてもツモれない可能性の方が高いです。しかも、結局空切りできる牌を引かずにツモ切りリーチとなれば、手出しツモ切りを確認している他家には最終手出しのスジ待ちをますます警戒されることになります。

元々ダマでも悪くない役有り打点十分の手から、空切りできる牌を引いてリーチに切り替えというように、手牌次第で効果的に活用できる場合もありますが、それはやはりレアケース。レアケースで上手く立ち回れることも大事ですが、まずは大半のケースで適用できる技術を身につけましょう。

 

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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