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ネマタの天鳳日記 第32回

ネマタの天鳳日記 第32回

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 東家がドラまで切ってマンズ以外の中張牌をバラ切りから切ってリーチ。

 こういう怪しい河になると、マンズで染まっているまであるかもと思って押しづらくなるかもしれませんが、東家は3巡目のからずっとツモ切り。

 これなら打の時点で1シャンテン、それまでテンパイする牌をずっとツモらなかっただけですから、マンズの染め手以外のケースはいくらでも考えられます。

 「中張牌が多く出ていて怪しい」という理由だけで手役絡みの手を警戒するのは早計です。逆にこの場合は序盤にを切っているかといって、その後はずっとツモ切りなのですから待ちや待ちの可能性が低いとは言えません。

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 ソーズの中張牌や字牌よりを引っ張っていることから、は浮き牌ではなく、面子候補の一部。その面子候補が面子にならずにリーチであれば、今回はが場に3枚切れているので、からもを切るのでカン待ちもあります。

 いずれにせよは単なる無スジでしかなく、こちらが発ドラ3テンパイなら流石に押すところです。

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 待ちだとするとからを切ったことになるので、もほぼ通ると言える牌。

 一旦は現物を切りますが、1シャンテンになっても安手悪形残りだから親リーチ相手には降りと決めつけていると押し返せる可能性を見落としてしまうかもしれません。

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 東家が南家から12000をアガられると2着で終了。放銃しても3着以下とは遠くまだ逆転の可能性が残る2着と考えると、テンパイならほぼ押すところ。2着目には逆転されやすく3着目以下とは大差という一騎打ちの局面だと、トップ目であっても押し寄りで打つことが増えます。

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  ダマでもツモればトップ終了、下家の仕掛けに通ってない牌を勝負するのは見合わないのみてダマにします。

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 でも満貫ツモで逆転されて終了のトイメンからリーチが入れば別。アガリを少しでも阻止できる可能性を上げるためにリーチします。下家にはもちろん、トイメンにすら放銃した方がまだトップの可能性があるだけマシというもの。

 着順だけをみていると押し引き判断を誤りがちです。全員との点数差をみたうえで判断することを意識しましょう。

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 満貫出アガリ…ならリーチ棒を出してもまだトップ。追いかけリーチを入れていなければ、トイメンは見逃してツモにかけていたかもしれません。(放銃してもほぼ2着にはなれる、が4枚見えで倒したらが裏ドラ表示牌にない限りは2着確定なので、それでも見逃しがよかったとみます。)

 トップ目は守備的に打つは一般的な傾向としては正しいですが、攻め切ってこそ守れるトップ目もあるのです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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