引き続き、筒子のデザインにまつわるエトセトラについて取り上げてみます。
麻雀牌の筒子のデザインを利用したトリックと言えば、漫画「銀と金」の誠京麻雀で銀さんが見せた偽装のアンカンですが、そもそもとは下半分の色が違うから偽装は不可能であることに気付いた麻雀マニアも多かったのではないでしょうか。このため実写版ではとに変更されています。かくいう私は当時牌のデザインそのものにまるで興味が無かったので、この話を読んでから数年は、の赤と青の部分が逆だと勝手に思い込んでいました。
しかしこれとは別に、の赤と青が逆になっているデザインをどこかで見た記憶が微かにあります。画像検索ではこのようなものが見つかりましたが、当時はiPhoneはまだ無いのでこれとは別のものでしょう。麻雀漫画の第一人者がミスに気付かないくらいなので、何かと間違いやすく、私がどこかで見たというのも誤植の類だったのかもしれません。青と赤が逆になった麻雀牌は見つかりませんでしたが、、上下逆になったデザインのものはありました。
麻雀を打ち慣れているはずの人でも誤認することがある筒子のデザイン。麻雀を扱ったアニメで作画が誤っている例もこれまでもありました。特に斜めになっている、の向きが逆になっているミスがよく見受けられます。
しかし、牌のデザインは時代や地域によって様々なので、ひょっとしたらそのようなデザインの麻雀牌があるのではという気にもさせられます。例えばこちらで紹介されている麻雀牌は、が斜めではなく真っ直ぐ。の傾きはより急になっており、が赤一色になっています。こちらのデザインも、索子はそのままなのに筒子の並びはかなり特殊。これも何か元になっているモデルがあるのかもしれませんね。長年麻雀に親しんでいながら、麻雀牌のデザインについては疎く、ここ数回の調べもので得られた発見には驚かされるばかり。私もまだまだニワカに過ぎないと、改めて痛感させられるのでありました。