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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第2回 ルールを確認しよう(その2)

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第2回 ルールを確認しよう(その2)

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前回に続き、ルールのバリエーションをご紹介します。

大きな点として、対局人数の違いがあります。
普通は4人ですが、3人打ちも「サンマ」といい親しまれています。サンマでは多くの場合、マンズのを使いません。高い手ができやすく、進行が速いので、サンマの方を好む人もいます。4人打ちに比べ、自分があがれる確率が高いのも魅力ですね。

局数も大事なポイントです。通常は東1局から南4局までの8局、「東南戦」(トンナンセン)を1試合として行います。この1試合を「半荘」(ハンチャン)とも呼びます。一方、短縮版として、東4局までの4局とすることもあります。「東風戦」(トンプウセン)といいます。試合時間が短いので、限られた時間で何回戦も楽しみたい方に向いています。

ただ、サンマも東風戦も広くプレーされていますが、競技や大会では、Mリーグや各プロ団体をはじめ、ほぼすべてが4人の東南戦です。この連載も4人の東南戦を前提に進めていきます。

そのうえで、主な確認ポイントをご紹介します。フリー雀荘では、店ごとに違うため、初めてのお店に行くと丁寧に説明してくれます。また、初めてのメンバーで打つときは、事前に決めておくと、トラブルを防げます。

1 クイタン(ポン、チー、ミンカンで鳴いてタンヤオであがること)を認めるか?
 最近は、ほとんどの場所で認められています。

2 後付けを認めるか?
 後付けは、鳴いてあがりに向かう際、後から役をつけること。例えば、白発中などの役牌だけであがろうとするとき、先に役牌以外の牌を鳴いてから、後で役牌を鳴くようなことをいいます。「後=バック」なので、「中バック(中の後付け)であがる」などともいいます。後付けを認めないルールを「完全先付け」といい、門前(メンゼン)でじっくり手を作りたい方に好まれます。近年は、多くの場合、後付けが認められています。

※クイタンと後付けを両方認めることを、「アリアリ」といいます。Mリーグも「アリアリ」ですし、ほとんどのフリー雀荘も同じです。ただ、年配の方と打つときなど、両方認めない「ナシナシ」のときもあります。

3 ふつうのドラのほかに、赤牌のドラがあるか?
 に1枚ずつ赤色の牌()を入れ、ドラとすることが多いです。Mリーグや、多くのネット麻雀でも入っています。赤牌があると、高い手が作りやすく、逆転しやすくなります。見た目にも、赤色は刺激が強く、エンターテインメントの要素が高まります。一方、各プロ団体の公式ルールでは、赤牌は入っていません。
 
4 一発、裏ドラ、カンドラとその裏ドラ(カン裏)があるか?
 これらがあると、リーチやカンをすると、高い手ができやすくなり、一発逆転の可能性が高まります。Mリーグをはじめ、ほとんどのルールで採用されています。一方、偶然性が高まることもあり、原則として採用しないプロ麻雀団体もあります。最高位戦日本プロ麻雀協会の競技規定では採用していますが、採用しないルール(最高位戦classicルール)で行われる大会もあります。

槓ドラがある時の表示例。普通のドラは二萬で、槓ドラは7筒になる

 

5 トビ終了やコールド終了があるか?
 「トビ」とは、点数をすべて失ってマイナスになること。フリー雀荘や仲間内では、多くの場合、誰かが飛ぶとゲーム終了です。極端な場合、東1局で役満を振り込んで終わることも。一方、競技や大会では基本的に、トビ終了はありません。トップの人から点棒を借りるか、飛んだとき専用の、黒い色の点棒(1万点に相当)を出して続けます。
 逆に、誰かが大量得点(55000点や60000点など)したら、コールドゲームとして終了、と決められている場合もあります。
 トビやコールドによる終了があると、戦術が変わります。例えば、大量リードしたらふつう、そこから安い手をあがる価値はあまりないですが、「あと1000点でコールドにできる」のなら、勝利を確定できるので、意味は大きいですね。

6 時間制限があるか?
 多くの方が競う麻雀大会では、「60分経った時点の局で打ち切り」「50分経った時点の局の、次の1局で打ち切り」などと決めることが多いです。1戦ごとにメンバー(卓組み)を変えるので、一斉に全卓を終わらせて、次の半荘を始めたいからです。時間打ち切りがないと、長く続いている卓が終わるまで、他の全員が待つことになってしまいます。
 時間打ち切りがあると、西家や北家に、2回目の親がまわってこないケースも多くあります。高得点をあげる親のチャンス少ないと、不利になりがちです。
 一方、Mリーグやプロ麻雀団体のリーグ戦では、時間制限はありません。Mリーグでは、1試合が2時間53分かかったこともあり(2020年11月12日の第二試合)、話題になりました。
 最高位戦のリーグ戦は、通常、正午から同じメンバーで4半荘を打ちますが、19時や20時過ぎまでかかることも珍しくありません。

 今回は、対局人数と局数のほか、戦術に大きくかかわる6つのポイントをご紹介しました。

 初心者の方にとっては、ルールが一定でないことに戸惑いもあるかもしれません。例えば将棋は、駒の配置や動かし方は、アマチュアもプロも全国共通です。突然赤色のやたらと強い駒が現れて、盤上を縦横無尽に動き回る…ことはないわけです。対して麻雀は、根幹の部分でも違いがあり、細かいものを含めると、数え切れないぐらいのバリエーションがあります。

 麻雀を覚えたての方は、まずは、身近な場所のルールで慣れてみましょう。そのうえで、異なるルールを経験すると、新しい発見があり、懐の深さを感じられると思います。多様なルールで楽しめるのも、麻雀の魅力なのです。

 どのルールも、長い歴史の中で、誰かが考え出したものが、多くの方に「面白い!」と受け入れられて、定着してきました。いまでは当たり前の「リーチ」や「ドラ」も、もともとはありませんでした。麻雀が発祥した中国では、リーチやドラはなく、日本国内で考え出されて、広まったものです。
 一方、一時期流行したものの、定着しなかったローカルルールもあります。みんなが納得感を持つ決まりだけが生き残っているので、どのルールでプレーしても楽しめる、ともいえますね。
 
 2018年に始まったMリーグが、それまで競技では一般的でなかった赤牌のドラを採用するなど、ルールを巡る動きは近年も続いています。Mリーガーは、所属するプロ麻雀団体の競技では赤牌がないので、両者で打ち方を変えています。例えば、チャンタや純チャンは、.を使えない役なので、Mリーグの舞台では狙う価値が薄くなります。各選手が、その場のルールに最適な戦略を考えている様子を楽しむのも、醍醐味の一つです。

 次回も、より細かいけれども、重要なルールの確認ポイントをご紹介します。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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