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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第20回 牌効率(その3) 「4連形」を生かそう

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第20回 牌効率(その3) 「4連形」を生かそう

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今週は、昨年「雀王」に輝いた矢島亨プロの「高打点鳴き麻雀」(マイナビ)を読んでいます。一見ぱっとしない配牌から、鳴いて高い手を作る過程に目からウロコでしたが、戦術以外に、筋トレの効果を強調されている点にも興味を持ちました。筋トレを始めると、麻雀が充実してきたそうです。



適度な運動が、記憶力を高めることはよく知られています。
この連載は、「大切なことを覚えると、対局中に余裕ができ、考える時間が生み出せて強くなれる」というコンセプトで、「暗記ノート」というタイトルにしています。私自身も運動をして、頭をクリアにして臨みたいと強く感じました。

さて今日は、前回の「5ブロック」を少し復習しましょう。

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第19回 牌効率(その2) 「5ブロック」を見つけよう



中盤、こんな手牌になったとします。
[二][二][三][①][②][③][⑥][⑧][5][7][西][西][北]

5ブロックが、すっきり明確ですね。

[二][二][三] [①][②][③] [⑥][⑧] [5][7] [西][西] 

カンチャンの[⑦][6]を引けば嬉しいし、[⑤][4][8]を引けばリャンメンに変化しそう。たぶん[一][四]はツモれるだろうから、アタマはたぶん[西]になりそうだ。。。
この後の方向性が決まっているので、このような手では、初心者と中上級者の間でそれほど差はつかなそうです。

一方、5ブロックがはっきりしない手では、腕の差が出ます。方向性がいくつか考えられるので、どれが良いかを判断する力が求められるからです。

では、「5ブロックがはっきりしない」状態は、なぜ起こるのでしょうか。
よくある原因は、「4枚で、1ブロックにも2ブロックにもとりうる形」です。
具体的には「メンツ+近くの1枚」という形です。これを大事にすると、牌効率がよく、早くテンパイしやすくなり、アガりやすくなります。1ブロックにも2ブロックにもなる形があると、状況に応じて柔軟に対応しやすくなるためです。

その優れた形の代表選手は、「4連形」と呼ばれる、次のような形。
 [二][三][四][五]  [③][④][⑤][⑥]  [4][5][6][7]

手の中にあると非常に強力なので、宝物のように大切にすることをお勧めします。

例えば
[③][④][⑤][⑥]
は、
[③] + [④][⑤][⑥]
でもありますし、
[③][④][⑤] + [⑥]
でもあります。

他のところで4ブロックできる見通しがつけば、[③][⑥]を切れば、すぐに完成した1ブロック(メンツ)として使えます。

一方で、すぐに2ブロックになるパワーを持っています。
次に[①][②][③][④][⑤][⑥][⑦][⑧]をツモる形を考えると分かるので、1つずつ見ていきましょう。

1)[①]を引くと…
[①][③][④][⑤][⑥]  「1と3のカンチャンターツ」「456のシュンツ」の2ブロックになります。

2)[②]を引くと…
[②][③][④][⑤][⑥]  非常に嬉しい形です。1、4、7を引くと2つのシュンツができます。

3)[③]を引くと…
[③][③][④][⑤][⑥]  「3のトイツ」「456のシュンツ」の2ブロックになります。

4)[④]を引くと…
[③][④][④][⑤][⑥]  「34のリャンメンターツ」「456のシュンツ」の2ブロックになります。

5)[⑤]を引くと…
[③][④][⑤][⑤][⑥]  「345のシュンツ」「56のリャンメンターツ」の2ブロックになります。

6)[⑥]を引くと…
[③][④][⑤][⑥][⑥]  「345のシュンツ」「66のトイツ」の2ブロックになります。

7)[⑦]を引くと…
[③][④][⑤][⑥][⑦]  非常に嬉しい形です。2、5、8を引くと2つのシュンツができます。

8)[⑧]を引くと…
[③][④][⑤][⑥][⑧]  「345のシュンツ」「68のカンチャンターツ」の2ブロックになります。

[①][⑧]を引いたときだけは、カンチャンターツができて少し嬉しくないですが、それ以外はよい形になります。
特に[②][⑦]を引いたときは、3つ受け入れがある三面張(サンメンチャン)の強い形になります。

極端によい形の例として、4連形が2つあるイーシャンテンを考えてみましょう。

[二][三][四][七][七][③][④][⑤][⑥][4][5][6][7]

この形だと、次に引くとテンパイする牌の種類は、ピンズが[①][⑧]の8種、ソーズが[2][9]の8種、あわせて16種もあります。麻雀牌が34種あるうちの16種引けば良いわけですから、すぐにテンパイできそうです。
さらに[②][⑦][3][8]をツモった時は、三面張の強いリーチを打てます。

マンズで2ブロックできているので、ピンズとソーズで残り3ブロックを作ればいいのですが、4連形は1ブロックにも2ブロックにもなるので、とても柔軟に考えられるんですね。

一方、よくあるリャンメン形2つ+安全牌1枚のイーシャンテン、例えば
[二][三][四][七][七][③][④][⑥][⑦][⑧][4][5][西]
を考えてみましょう。これも十分嬉しい形ではありますが、5ブロックが固定されており、次に引くとテンパイするのは、[②][⑤][3][6]の4種だけです。

上の形が16種だったことを考えると、4連形がいかに可能性を広げてくれるか、理解頂けると思います。

4連形ができると、すでにあるブロックを壊す場面もあります。

[二][三][三][七][七][七][④][⑤][⑥][4][5][8][9] 

で、[③][⑦]をツモると、[8][9] を落とすのがお勧めです。[8][9] のブロックを失いますが、4連形がすぐに2ブロックに成長して、カバーしてくれる可能性が高いためです。
特にこのような手だと、[8][9]を切ることでタンヤオの期待もでき、打点の上昇も見込めます。

なお、大事な注意点が一つあります。

4連形のもっとも優秀な形は、受け入れが8種ある真ん中の
[③][④][⑤][⑥][④][⑤][⑥][⑦]の2つで、端に寄るとパワーが落ちる、ということです。

[②][③][④][⑤][⑤][⑥][⑦][⑧]も、強くはありますが、受け入れはそれぞれ7種に減ります。三面張へのなりやすさも減ります。

[①][②][③][④][⑥][⑦][⑧][⑨]になると、ぐっと弱くなります。一応受け入れはそれぞれ6種あるものの、嬉しい受け入れはそんなにありません。三面張になることもないですね。

ということで、まだ5ブロックが固まっていない状態で、

[③][④][⑥][③][⑤][⑥][④][⑤][⑦][④][⑥][⑦]
のような形があれば、一つ離れた牌をあっさり切らずに、大切にすることをお勧めします。
間を埋める牌をツモると、最強の4連形ができるからです。

真ん中の4連形はあまりに重要なので、適度な運動をして記憶力を高めて、次の全種類を目に焼き付けておいてください。
目の保養?のために、赤入りバージョンもご紹介します。
毎回「これは4連形だな」などを頭で考えることなく、見ただけでテンションが上がるようになると理想ですね。

[三][四][五][六]  [四][五][六][七]
[③][④][⑤][⑥]  [④][⑤][⑥][⑦]
[3][4][5][6]  [4][5][6][7]

[三][四][赤五][六]  [四][赤五][六][七]
[③][④][赤⑤][⑥]  [④][赤⑤][⑥][⑦]
[3][4][赤5][6]  [4][赤5][6][7]

次回も、「メンツ+近くの1枚」のさまざまなパターンをご紹介していきます。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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