麻雀プロリーグ「Mリーグ 2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」は3月31日に、赤坂ドリブンズ 対 EX風林火山 対 KONAMI麻雀格闘倶楽部 対 渋谷ABEMAS の対戦が行われた。
第1試合の模様は下記記事をご参照下さい。
第2試合の模様は下記記事をご参照ください
第3試合は、ドリブンズからたろう、風林火山から勝又、麻雀格闘倶楽部から寿人、ABEMASから多井が出場。
最終戦の焦点は3位争い。ABEMASと麻雀格闘俱楽部の差が29.4ポイント。寿人はトップを取れば3位確定。2着か3着の場合は1着順+9.5ポイントの差をつければ逆転となる。
まずは東1局に親番となった寿人。親番で稼いでいきたい所だったが、2900のアガりで連荘後の1本場、たろうの役牌ポンに対して、隠れドラ暗刻のあまりにも厳しい12000に放銃となってしまう。
何としてでもくらいつきたい寿人。このあとたろうのリーチを受けるもすかさず攻め込んでドラ暗刻返しの8000のアガリ。
引き続き、東3局ではたろうと寿人の2軒リーチがかかる。しかしそこを制したのは親の勝又。バックの500オールでしぶとく連荘。
その次局も勝又がドラドラのリーチ。しかしここは追い掛けた多井が一発で8000のアガリ。3位に向けて大きなリードを取る。
多井がトップ目で南入。なんとか南1の親番で巻き返したい寿人だったが、無常にもファイナル絶好調のたろうが純チャン・ドラ1をツモり2000・4000。まくらなければならない相手が増えた上に親番が流され、寿人はかなり苦しい状況となった。
そして南2局。寿人がリーチに出るも親の多井が勝又から12000のアガリ。これでチーム3位争いの大勢は決した。
その後の局もたろうと多井が流し、遂に迎えたオーラス。多井が先に聴牌を入れるも最後までトップを取りに来るたろうが終盤にリーチ。一発ツモの4000オールで再びトップ目に。
その後の1本場。たろうがトップでもチームの3位は揺るがない。しかし多井はなんとか最後の勝利を掴み取るために3面張リーチ。
ノーテンでも流局であればトップのたろうは終盤に聴牌を崩した。1000・2000では足りない多井。そのアガリ牌は海底に潜んでいた。
最終局の最後の牌で2000・4000を決めてチームの3位に花を飾った。
勝利直後のインタビューで多井は「最後の1戦だけではないのですが、この大きな舞台を与えられたことに感謝しながら、1打1打打ちました。藤田社長に表舞台に出していただき、Mリーグでも指名して頂き、なんとか恩返ししたいと思いながら打ってきました。まだ恩返しは半分くらいかな、と思っています。チーム優勝したかったです。半年にわたって応援して頂きありがとうございました。ABEMASは20代、30代、40代と世代が違うチームで。ただ勝つだけでなく、白鳥、松本を今後麻雀界のスターにすべく、僕の持っているものを全部二人に伝授しながら、ファンの方々と一緒に成長していけるようなチームになればいいなと思ってきました。まだまだ未熟な3人ですが、麻雀を、ファンの皆様を、Mリーグを愛して、少しでも社会貢献できる麻雀プロに今後3人でなっていきますので、皆様よろしくお願いいたします。」とMリーグとチームメイトへの熱い思いを語った。
1位:多井(ABEMAS)+74.1
2位:たろう(ドリブンズ)+27.1
3位:寿人(麻雀格闘倶楽部)▲31.5
4位:勝又(風林火山)▲69.7
ファイナルシリーズ 最終成績
レギュラーシーズン 個人賞
・個人スコア
1位:多井隆晴(ABEMAS)476.3pt
2位:滝沢和典(EX風林火山)314.8pt
3位:佐々木寿人(麻雀格闘倶楽部)228.3pt
・平均打点
1位:茅森早香(フェニックス)7,873点
2位:鈴木たろう(ドリブンズ)7,638点
3位:滝沢和典(EX風林火山)7,414点
・4着回避率
1位:滝沢和典(風林火山)0.90
2位:二階堂亜樹(風林火山)0.88
3位:多井隆晴(ABEMAS)0.85